◆現代の「仇討ち」がやっと、成就する。血も涙もない「判決マシン」が、負けた瞬間だった。山口県光市で1999年に母子2人が殺害された殺人・強姦致死事件。元会社員・大月(旧姓・福田)孝行被告(30)=犯行時18歳30日=に対して、最高裁小法廷(金築誠志裁判長)は2月20日、上告を棄却した。従来の「永山基準」による相場では、おそらく、忙しい裁判官たちは下級審の裁判官同様に「無期懲役」が関の山だったであ