マイコン少年の血が騒ぐ 流行のIoT機器の開発が試せるマイコン「kinoma Create」、いよいよ日本に登場!

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11月は、Maker Fair Tokyo (MFT)2014、Engadget Fes 2014など、ガジェット、ものづくり系のイベントが目白押しだ。イベントによっては、子ども連れでも楽しめるとあって、家族で行ってみたという人もいるだろう。おもしろい展示物に興味を惹かれて自分でも作ってみたいと思いつつ、でも実際に作るのはちょっと難しそう…、というところであきらめてはいないだろうか。

そんな方に朗報だ。
IoT(Internet of Things)機器が自分でも作れるマイコン「Kinoma Create」が登場したのだ。MFT2014ではブース出展と実機を使ったワークショップが行われた。翌25日にはmeetupを開催し、日本発売もいよいよ開始と、盛り上がりをみせているのだ。

このKinoma、昔マイコン少年だったお父さん世代にも、グサッとささる魅力があるようだ。

◎kinoma Createって?
kinoma Createは、簡単にいうと、本体つきのマイコンで、なかは組み込みLinuxが動いている。本体の上部カバーをあけると、IOピンのスロットがある。そこにそのままセンサー類が挿せるようになっており、刺したIOピンの動作(通電、アナログ・デジタル入出力など)を、本体前面のタッチパネルでコントロールができるのだ。さらに、JavaScriptでプログラムすれば、複雑な回路も動作させることもできる。


kinoma Create


◎手軽さ、わかりやすさが魅力
kinoma Create、日本ではスイッチサイエンスでの販売が決まっている、あとは正式な発売開始を待つばかり。

JavaScriptでバリバリ書けますという人はもちろん、いやそこまでの知識や経験がないという人にも、多数のサンプルが公式サイトで公開されているので大丈夫だ。公式サイトでは、サンプルプログラムのほか、具体的なピン配置もわかりやすく紹介されている。PCからのプログラムの転送は、kinoma Studioというソフトウェアを使って、Wi-Fiで簡単に転送することができる(PCとkinomaが同じLAN上にいる必要がある)。

組み込みLinuxが動くマイコンボードというとRasberryPiが有名だ。だがkinomaは、RasberryPiよりも、容易に簡易的なデバイス開発を試せるところが大きな魅力だ。
Kinomaキットには、本体のほか、フルカラーLEDや加速度センサー、カメラ、可変抵抗(ボリューム)、抵抗付きのジャンプワイヤーなどがセットになっているので、誰でもサンプルプログラムですぐに始めることができる。ハンダ付けなども不要で特別な道具も必要ないので、小さな子どもと一緒でも、安全にものづくりを楽しめるというわけだ。

自分で挿したLEDが点くだけでも「おおー!」となること、確実だ。




kinomaは、インターネットとの連携も容易だ。ある程度ネットワークをかじったことがある人であれば、PC側のプログラムを連動させることで「できること」の可能性が広がるので、そのあたりを深ぼりするとおもしろそうだ。また、kinoma StudioからiOS、OS X、Androidアプリへの書き出しもできるようだ。

筆者も25日のmeetupに参加し、実際にさわってみたのだが、手軽さと何かできそうな感覚に大興奮だった。インターネット初期の「こんなことできるんだろうか」「じゃあ、こういうのはできる?...」というワクワクした感覚がまた味わえそうだ。

ちなみに、米国Marvell社の開発チームはAppleのQuickTimeの生みの親として有名でもあるPeter Hoddieが率いるメンバー。


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