中国メディア・環球時報は24日、米国の大学で中国の宗教問題を研究する中国人学者が「中国は15年後、米国を抜いて世界最多のキリスト教信者を抱える国になる」との予測を出したことが欧米メディアによって報じられたと伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
 中国メディア・環球時報は24日、米国の大学で中国の宗教問題を研究する中国人学者が「中国は15年後、米国を抜いて世界最多のキリスト教信者を抱える国になる」との予測を出したことが欧米のメディアによって報じられたと伝えた。

 この予測を発表したのは、米パデュー大学中国宗教・社会研究センター主任の楊鳳崗氏。楊氏は中国におけるキリスト教信者数が2億4700万人となり、中国が世界最多のキリスト教徒を有する国となるとした。

 中国社会科学院が10年に発表した統計では、国内のキリスト信者は1.8%、2305万人となっている。楊氏の予測では20年間で信者が10倍以上になる計算だが、楊氏はこのような結論に至った具体的な根拠については説明していない。

 楊氏の予測に対して国家宗教事務局の葉小文元局長は「非科学的な予測であり、数値が誇張されているのは明らかだ」とするとともに、「中国は信教の自由、宗教の積極的な社会参入を望んでいる。このような予測はまったく何の意味も持たない」とコメントした。

 また、中央社会主義学院の宗教問題専門家も「主観的な希望以外の要素が考慮されていない」と語った。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)