ミランのクラレンス・セードルフ監督をめぐる状況がますます厳しくなっている。

カターニア戦でベンチスタートと見られながら、先発出場したMFリッカルド・モントリーヴォの問題に続き、今度はDFイニャツィオ・アバーテの問題が浮上したのだ。

アバーテはセードルフ監督の就任以降、ほぼベンチが定位置となってしまっている。ワールドカップ(W杯)への招集にも影響するチョイスだ。アバーテは先日まで、イタリア代表に欠かせない存在だった。

アバーテ自身の怒りに加えて、アドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役も苛立っている。そのため、彼が直接介入するかもしれない。だが、セードルフ監督はDFマッティア・デ・シリオが右サイドバックのレギュラーと考えており、負傷中の彼の復帰を待っている。そしてその間、最近の試合でうまく乗り切っているDFダニエレ・ボネーラを起用し続ける用意をしている。

問題は増えているということだ。ミランのイタリア人選手たちは、ますますセードルフ監督との距離を置いている。また、クラブの首脳陣は、セードルフ監督がウルトラス「クルヴァ・スッド」と何度か接触したとのニュースをよく思っていない。クラブにとってはイメージダウンであり、指揮官と“離婚”するための道具とする可能性がある。

また、リーグ6位でのヨーロッパリーグ(EL)出場権獲得だけでは、セードルフ監督の続投に不十分かもしれない。セードルフ監督がミランでの未来を望むなら、5位に入るしかないのだ。