最近、抜け毛がひどい!女子でも薄毛になっちゃう!?

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薄毛といえば、男性の悩みという印象ですが、最近、これを気にする若い女子が増えているようです。

多少の抜け毛なら、生理的な現象で気にする必要はありませんが、明らかに以前より抜け毛が増えたとか、気がついたら薄くなっていたとか、いつもと違うようなら要注意!!

詳しい症状と原因を、女性専門クリニックの「私のクリニック目白」の平田雅子院長にお聞きしました。

(以下、平田先生)

一時的もしくは長期的に、過去に生えていた部分の髪の毛が生えなくなることを「脱毛症」といいます。

脱毛症には、男性型脱毛症、脂漏性脱毛症、老人性脱毛症、ストレスによる円形脱毛症、出産後に起こる産後脱毛症、びまん性脱毛症など、さまざまな種類があります。

1本の髪の毛の寿命は約5年と言われていて、寿命がくれば髪は自然に抜けるもの。

1日100本程度の抜け毛は生理的なものなので、心配する必要はありません。でも、今までと比較して明らかに抜け毛が増え、異常を感じる場合は注意が必要です。

病的な脱毛症として、女性に多いのはびまん性脱毛症です。

びまん性脱毛症は、頭の広い範囲に均等に病変が起こり、全体の毛が細くなってボリュームが落ち、抜けて薄くなります。特に頭頂部の皮膚が透けて見えるようになります。

男性型脱毛症と異なり、額の生え際の後退は見られないのが特徴です。

現代の医学ではまだ原因が解明されていませんが、一般には以下のような説があります。

ダイエット
極端な食事制限による栄養不足から、髪を作る毛根に栄養が行き届かず、一つの毛穴に一本しか生えなくなったり、脱毛が起こる。
■経口避妊薬
経口避妊薬は、プロゲステロンという女性ホルモンの一種。一定期間内服した後で中止すると、一時的に脱毛が多くなる。
ストレスや過度のヘアケア
精神的なストレスによるもの、またシャンプーのしすぎ、ムースやジェル、スプレーなどの整髪材の使いすぎなど過度のヘアケアによるもの。
■年齢
年齢とともに女性ホルモン「エストロゲン」が減ることによる影響。

脱毛症には、病気が隠れている可能性もあります。今までと比較して心配になるほど抜け毛が多いようだった場合、皮膚科を受診してみてもいいでしょう。