16日に現役引退を表明した元イングランド代表MFデイビッド・ベッカム。あらゆるチームで軌跡を残してきた同選手だけに、その引退のときとなれば、オマージュが絶えないのは当然だろう。

イギリスのデイビッド・キャメロン首相も、「素晴らしい選手であり、イギリスのファンタスティックな親善大使」だったとコメントしている。また、マンチェスター・ユナイテッド時代のチームメート、ギャリー・ネヴィル氏はこう述べている。

「先週、(ポール・)スコールズと(アレックス・)ファーガソン監督も引退した。一つの時代、世代の終わりだ。デイビッドはほかと違う選手だった。一緒にプレーできたのは喜びだった。おそらく、彼は誰よりもイングランドでサッカーを変えた選手だ」

イングランド代表のロイ・ホジソン監督は、「彼は見事なキャリアを過ごしてきた。アイコンだ。これから、サッカー以外の仕事がたくさんオファーされるだろう。私は、彼を我々とともに引き留めたい」と話している。

元代表監督では、スティーブ・マクラーレン氏が「ハードワークを通じて才能を伸ばしていった選手だ。居残り練習することをも多かった。彼は勝者だった」とコメント。スヴェン・ゴラン・エリクソン監督は「ファンタスティックな選手であり、人間だ。おそらく、全世界で最も偉大なスポーツマンだろう。ベッカムと言えば誰でも知っている。彼よりも人気のある選手はいないと思う」と語った。

FIFAのゼップ・ブラッター会長は、「素晴らしい歴史のチャプターの終わりだ。デイビッドはサッカー大好き少年のように育ち、夢を実現させて、多くの子供たちを励ました」とコメント。テニスプレーヤーのラファエル・ナダルも、このようにコメントしている。

「僕に言えるのは、彼は素晴らしいということだけだ。ピッチに立つたびに、彼はベストを望んでいた。ピッチの内外を問わないスターだ。ファンや子供たちのためにいつも立ち止まっていた。模範だ」