インテルは30日、サン・シーロでユヴェントスに1−2と敗れた。しかも、MFエステバン・カンビアッソのFWセバスティアン・ジョヴィンコに対する醜いファウルで締めくくるという、最悪の終わり方だ。違う形にしたかったインテルだが、ハートだけでは足りなかった。

アンドレア・ストラマッチョーニ監督は試合後、選手たちのパフォーマンスを擁護。「結果は残念だ。だが、我々は敗北に値しなかった。だが、結果は尊重する。疑わしい判定? 審判については話さない」と述べ、少なくとも最初は騒動を避けようとした。

だがその後、同監督は記者会見で、次のように話している。

「(アントニオ・)カッサーノに対するPKがないのなら、シミュレーションでイエローカードになっていたはずだ。結果にどうこうと言うのではないが、一周分でPKなしなんて、トップクラスのチームでは記憶にないよ。だが、我々だってペナルティーエリアに入っているんだ」

ストラマッチョーニ監督は「明確でない決定が2つあった。(チームマネジャーのイバン・)コルドバの退席のとき、我々は第4審判に主審を助けるように求めただけなんだよ」ともコメント。一方、試合についてはこのように述べている。

「前半は(ファビオ・)クアリアレッラのゴールに左右された。素晴らしいゴールを決めたね。典型的なジョーカーだよ。彼が試合を彼らにとって最高の形へと導いたんだ。我々はカッサーノと(ロドリゴ・)パラシオで2度のチャンスをつくったが、(ジャンルイジ・)ブッフォンが素晴らしいセーブをした」

「後半のインテルはとてもうまくやったね。ユーヴェはFWを一人下げ、守備での姿勢を変えなければいけなかった。我々のベストの時間帯に2点目を奪われたのは残念だ。インテルは勇敢に、オープンに戦った。パフォーマンスの面で、ヨーロッパリーグのトッテナム戦で見せたことに継続性を持たせたよ。クオリティーとインテンシティーも良くなっている。悔しいよ。何度か同点弾に迫ったのだからね。だが、これがサッカーだ」

チャンピオンズリーグ(CL)出場権はより遠ざかったように思われる。

「ジェノヴァでのサンプドリア戦に勝たなければいけない。ラツィオに並び、CLへの列車にしがみ付かなければいけないんだ。大事なのは、こういうプレーを続けることだよ」

カンビアッソのファウルについて、指揮官はこのようにコメントしている。

「彼については一つだけ。終盤にひどいファウルをしたが、すぐにユーヴェのドレッシングルームへ行った。(セバスティアン・)ジョヴィンコに謝罪するためだ。これほど気持ちが入った試合で、ハードファウルというのはあり得るものだ。エステバンは素晴らしいプロであり、謝罪をした」