複数の韓国メディアによると、豪州在住の韓国人男性が10月中旬、見知らぬ複数の男から集団暴行を受け、肋骨などを折る重傷を負っていたことが分かった。豪州では、9月にも韓国人留学生に対する集団暴行事件が発生しており、韓国では衝撃が広がっている。

 10月13日午前4時半ごろ、シドニー郊外の住宅街で帰宅途中の韓国人男性が、4−5人の青年から集団暴行を受けた。男性は、「週末だったので夜遅くまで親しい同僚と食事し、自宅に向かっているところだった」とし、「自宅近くで見知らぬ青年たちが突然駆け寄ってきて、ゴルフクラブで頭を殴ったり、足で蹴るなど無差別的に暴行を加えてきた」と説明した。

 男性は頭蓋骨にひびが入ったほか、肋骨を2本折る重傷を負った。事件が発生した場所は閑静な住宅街で、夜になると人通りがないという。男性は突然襲われたため、犯人の特徴はあまり覚えていないとしながらも、東洋系ではないように見えたと話した。

 豪州では9月にも暴行事件が発生している。メルボルンに留学中の韓国人男性は11月初め、学校の学生寮近くにある公園で、10人あまりの青年から人種差別的な集団暴行を受け、重傷を負う被害に遭ったことを明かしている。

 韓国のメディアは、豪州の主要都市でアジア人を狙った犯罪が相次いでいると伝えた。(編集担当:新川悠)