複数の韓国メディアは19日、米ニューヨークのタイムズスクエアに、韓国の広報専門家の徐敬徳(ソ・ギョンドク)誠信女子大教養教育院教授が慰安婦とビビンパの広告を同時に掲載したと伝えた。

 慰安婦の広告は、「DO YOU REMEMBER?(覚えていますか?)」と書かれたメッセージと、1971年にドイツのブラント首相がポーランドで謝罪している写真を組み合わせたもの。米紙ニューヨーク・タイムズなどに掲載されたもので、今回は巨大な広告塔の1面に張り出した。

 広告塔の別の面には、韓国料理の「ビビンパ」を紹介する映像広告を掲載。2つの広告を準備した徐教授は、広告塔は多くの人が集まるチケットボックス前にあるため、注目が集まっていると話した。特に、11月初めから上映しているビビンパ広告には、多くの問い合わせがあるという。

 徐教授はタイムズスクエアの広告塔で、これまで竹島(韓国名・独島)、日本海(韓国名・東海)、アリラン、マッコリなど8種類の広告を展開した。今回のように、広告塔の2面を使い、2種類の広告を同時に掲載するのは初めて。

 徐教授と広報活動を展開する韓国人歌手のキム・ジャンフン氏は、12月初めに別のテーマで新たな広告を掲載すると説明。「費用がかかるのは事実だが、今回のように広報効果はあるので続けるしかない」と話した。

 一方、徐教授とキム氏は、2013年にタイムズスクエアに「韓国専用広告塔」を建設する方針という。(編集担当:新川悠)