パリ・サンジェルマン(PSG)のFWズラタン・イブラヒモビッチは、メディアに対して発言するとき、決して平凡でいることがない。12日のワールドカップ予選で決勝点を挙げ、フェロー諸島戦で2−1という勝利にチームを導いた彼は、試合を決めるのと同じくらいに簡単に、新聞の見出しも決めてしまう。

「バロテッリがレアル・マドリーへ? それはないと思う。彼はバルセロナにより合っているよ。平凡なチームに、平凡な選手だ」

インテルの元チームメートと、かつての自分のチームに対するキツい一発だ。スペインのサイト『91minutos.com』からホンジュラスの『Diez』まで、彼のコメントは光の速さでウェブ上を駆けめぐった。おそらくは、あまりにフランクなタイミングで残したコメントだが、誰によって伝えられたかは分からない。

今のところ、イタリア代表にいるマリオ・バロテッリからもバルセロナからも、コメントはまったくない。だが、イブラヒモビッチやその周辺から否定のコメントもないのだ。もしもこれがすべて事実なら、イブラヒモビッチはFWリオネル・メッシに続き、バロテッリとバルセロナも怒らせることになる。

イブラヒモビッチはメッシについて、「個人的に彼は素晴らしいシーズンを送ったけど、チームではあまり勝っていない。すでに3度バロンドールを受賞しており、これを続ければほかの人が受賞するのは難しいだろう。ただ、今がそのときのはずだろうけどね」と話していた。

また、同選手はパリでも少し騒ぎを起こしている。ミラノとミランに対する愛情のコメントを、PSGの新しいサポーターは良く受け止めていない。

今のところ、バロテッリは反論していない。同選手は風邪で12日のアルメニア戦を欠場している。だが、“花火”は先送りになっているだけかもしれない。