「京都から世界のゲームを変える!」 GDCでアジア唯一選出 “GPSゲーム”の可能性 (後編)

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世界最大のゲーム産業イベント「ゲームデベロッパーズ カンファレンス(Game Developers Conference, ゲーム開発者会議 以下GDC)が3月5日から9日まで、アメリカ・サンフランシスコで開催された。このGDCで今回、”Smartphone and Tablet Games Summit” (モバイルゲーム部門)で、アジアで唯一選ばれて現地でプレゼンを行ったsupernova代表の殿岡康永さんだ。

殿岡さんは、ともに選ばれた立命館大学映像学部の中村彰憲教授と3月5日(現地時間)に約1時間にわたり、” Creating Location Based GPS Entertainment in Kyoto or Making Dollars from a Trully Start-Up Status” をテーマにプレゼンを行った。リアルな現場体験とバーチャルなインターネットの世界で、歴史・文化・ゲーム・アニメなどとのコンテンツを利用して展開するモバイルGPSゲームを紹介。「リアルとネットの融合が今後(のゲーム業界)を制する!」をキーワードにアピールした。

「特に、創業間もない会社supernovaが、ほとんど資金ゼロの中、1年間でいろいろな会社さん、大学や優秀な人材とコラボをして、新たなGPSゲームを京都で展開していった内容を話しました。聴衆の手ごたえは”さすがアメリカ”で、終わった後などは拍手喝采でしたし、質問も矢継ぎ早に出ました。スウェーデンや中国、東南アジアなど国はさまざまです」

プレゼン後、世界中の会社が列をなして名刺交換をし、GDCの関係者にも会って「来年もよろしくおねがいします」というコメントをもらったという。アメリカの有名なゲーム産業のウェブサイトにも早速、記事が掲載された。

GDC 2012: Yasunori Tonooka, the Japanese developer promoting cooperation, peace and local revitalisation via GPS games (PocketGamer.biz)

また、会場の様子について「サンフランシスコのGDC会場一帯が全部そのイベントで、さすが18,000人の来場者数もあって、すごい活気がありました」とも。

さらに今後について「京都で、いろいろなコラボでうまれたこのGPSエンターテイメントを、やはり京都、アジア、世界に!もっていきたい。日本のクールジャパンといわれる映画、アニメなどのコンテンツを、GPSエンターテイメントで世界に拡げていきたいと思っております」との意気込みも話してくれた。

先にアップルから販売が発表された新しいiPadや、今年中の発売が予想されているiPhoneをはじめ、モバイルでのゲーム産業は今後も世界で広がっていくのは間違いない。そんな中、リアル(現実)とネット(仮想)との融合で楽しむ、しかも日本が誇る観光都市・京都から生まれたGPSゲームがこれからまた次、どんなコンテンツを提供してくれるのか、楽しみでたまらない。


株式会社supernova
Game Developers Conference
http://www.gdconf.com/(日本語あり)

(Written by Aki Shikama)


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