水と油である。


サッカーとアイドルの共存ってありえるのか?コアなサッカーファンには「ふざけるな」「そんなのかんけーねー」と鼻息荒く全否定されそうである。どちらかというと、僕もそんな立場かもしれない。


「どうしたら、Jリーグの観客が増えるのか?」そんなことを言い続けて早や20年近く。ワールドカップ効果もさしてJリーグの観客動員数に結びつかないドン詰まり。確かに、サッカーファミリーの間では盛り上がりはすでに沸点に達している。ただヒキの目で見ると、あくまでクローズドな世界で騒いでるようにしか映らない。外に、世間に、大きく広がっていくダイナミズムに乏しい。


もうこうなったら、大胆に発想を転換し、何かしら起爆剤を投入してみてもいいのではないか?アイドル文化とどうコラボするか?例えば、試合前とかハーフタイム中にピッチでAKB48に歌ってもらうとか。もちろん、試合の妨げや選手・監督の迷惑になってはならない。Jリーグ・グッズとアイドル・グッズをどうタイアップさせるか? アイデアの出し甲斐はありそうだ。


AKB48は、日中国交正常化40周年の親善大使をつとめ、2月17日に北京でライブをした。経団連の会長や外務大臣が直々に激励もしている。もはや「たかがアイドル」と軽視できない強烈な存在感を示している。


また、NHKの解説番組でも取り上げられた「初音ミク」はどうだろう? バーチャル・シンガーなのに実際にライブが開催されていたり、YouTubeの再生回数が賑わっている。


文化系な世界と体育会系な世界の相容れなさは、今に始まったことではないが、ここで思い切って2つを交わらせたら、どんな化学反応を起こすだろうか?実験的な試みでもいいから、何か仕掛けてほしい。


今年は、日本の家電メーカーが総崩れで「MADE IN JAPAN」のハードが息切れを起こした。逆にアイドルやアニメといったソフトが日本や世界を元気にしている。日本のJリーグも視野狭窄にならず、この絶大なソフトの力に少しだけあやかってもいいのではないか?




おわり