キャスパー・ウェルズは、マリナーズでの2011年シーズンの終わりの脱線をどのように説明すれば良いのか判らない。しかし彼を悩ませた頭の問題は消え去り、健康になったのは判っている。そしてもうすぐ始まるスプリングトレーニングをうずうずしながら待っている。

マリナーズのトレーナー、リック・グリフィンは彼が呼ぶところの”平衡障害”から、その若い外野手が完全に立ち直ったと言った。以前にチームは、シーズン終盤のウェルズを襲ったそれを”目眩のような症状”と呼んだ。それが原因で彼は最後の12試合を欠場し、打率は前の月に比べ急落した。

ウェルズが判っているのは、8月17日のブルージェイズ戦でブランドン・モローのファストボールが、彼の鼻をかすった直後から視力とバランスの問題が始まったことだ。その時のウェルズは打率.277、OPS.859で、セーフコ・フィールドで4試合連続ホームランを打っていた。

Wells' injury 

ウェルズは2日後にラインアップに戻り、それから3試合で11打数4安打だった。しかしその後、ダグ・フィスタートレードでデトロイトからシアトルにシーズン中に加わった有望な若手は、28打数0安打と不調に陥った。ウェルズは最後の6週間で45打数3安打。最終的な成績は、打率.237、OPS.759と落ち込んだ。

しかしマリナーズのエリック・ウエッジ監督は、ウェルズの身体能力に期待している。素晴らしい肩、右打席での驚くべきパワー、そして熱心なその性格はチームがレフトに探しているものの答えとして監督が望んでいるものだ。

27才のウェルズは、自宅があるアリゾナ州スコットデールでシーズンオフの練習を行った後、完全に正常に戻ったと感じていると言った。

ウェルズはその問題を、”再編される必要があった神経系のショート”と呼び、彼がモローの97マイルの速球を避けるために頭を逸したことが、それに結びつくのかもと思っている。そのボールは彼の鼻に当たり、彼をよろめかせ、セーフコ・フィールドを恐怖に陥れた。

「外傷性のものが体の神経系に影響して、そしてバランスを崩すことになるんだ」彼は言った。「必要なのことは、体をリセットして点火しなおすことで、時間がかかる。そういうことだった」

「全ての医者の診断は、”君は大丈夫、君は大丈夫、君は大丈夫”だった。だけど僕は、確かに視覚に何かが起こっているって判っていた。僕は言い訳はしない。だって僕はプレーをしにそこにいって、そうなったんだから」

ウェルズは、いくつかの呼吸法とヨガそして”体が元に戻るために必要な全てのこと”をした。一旦バランスの問題が解決したら、彼はこの春のウエッジの外野手構想に残るために、他のコンディショニングに焦点を当てた。

「僕は主に素早さとスピードをつける練習をしている」ウェルズは言った。「強さはある。僕は毎シーズン力強さを身につけて、食事に気をつけて、細く機敏でいるための全てをしたい。だけど僕はもう少し盗塁ができて、外野で機敏に動くための素早さを第一目標として練習したかった。そしてもちろん、フルシーズン戦えるための力強さと筋肉を付けている」

ウェルズはデトロイトのパートタイム外野手として1年半過ごし、100試合で打率.286で8本塁打を打っていた。彼は、できるということを見せる機会が必要な選手の一人と見られていた。なので来るマリナーズのキャンプは、彼にとって大きいのだ。

「僕はいつも、春を凄く楽しみにしている」彼は言った。「それは、シーズンオフにしてきた厳しい練習のショーケースみたいなもんだよ。最初のバッティング練習をして、肩と足そして身につけたもの全てを見せる。それは本当にエキサイティングで、その機会はすぐにやってくる。 僕は本当に興奮している」

参考記事:Fully recovered, Wells eager to get going By Greg Johns / MLB.com | 01/30/12 6:57 PM EST
http://mlb.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20120130&content_id=26519306&vkey=news_sea&c_id=sea&partnerId=rss_sea