台湾・宜蘭県の国立伝統芸術センターにて、「日本明治美術展」が開催中。台湾メディアが、「日本の明治時代を知ろう」と詳細を報道した。

 台湾・中央社(CNA)は「展示品は金細工、彫刻、漆器など、日本の明治時代の数百個の芸術品」と伝え、「1868年に始まった明治維新は、政治・経済・社会面に大きな変化をもたらし、文化においても非常に豊かな時期だったと言える。当時の職人たちは非常にレベルが高い芸術品を数多く作った。今回は台湾の著名薬剤師・宋培安が所有するコレクションが展示されているほか、日本の宮内庁認定職人から提供された作品もある。宮内庁に認定された職人は、日本全国でわずか79人しかいない」という伝統芸術センター職員のコメントを掲載した。

 続けて「自在置物というエリアでは、主に動物・昆虫と人間の関わりをテーマにした展示物が並び、鉄・銅・銀などを材料に特殊技法を用いてまるで本物のように動く。この工法はとても複雑で、1893年のシカゴ万博で展示されてから一気に注目を浴びた。現在はイギリスの大英博物館、東京国立博物館、ニューヨークのメトロポリタン美術館など世界の大博物館で、作品を見ることができる。七宝エリアには14作品が並び、西洋文化の影響を受け始めた明治文化の特徴がはっきりわかる」と紹介した。本美術展は、同会場で2012年1月8日まで開催中だ。(編集担当:饒波貴子・黄珮君)