初めての海外、初めてのケージでの試合で、レジェンドを完封した上田将勝。この勝利がUFC出場への布石となるか、今後に期待

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14日(水・現地時間)、ブラジルはアマゾナス州マナウスのアレナ・アマドゥ・テイシェイラでは、Amazon Forest Combatが開催された。

ホイラー・グレイシーが日本の上田将勝を相手にMMA引退試合に臨む一戦をメインに、セミファイナルでは、石井慧×パウロ・フィリョ戦が組まれている他、ホニ・トーレス×ドリュー・フィケット、カロ・パリジャン、マイケル・ファルカォンといったUFC経験ファイターが大挙して出場している。

大会メインに登場した上田は、1Rは長い組み合いの後、テイクダウンを許したものの、ハーフガードからリバーサルに成功し、トップを奪うことに成功する。ホイラーの足を蹴る上田は、スタンドの攻防に戻ってもローをヒットさせ試合をリードした。

2R、スタンドの展開のなか上田は左ストレートからローを当ててホイラーを削っていく。さらにワン・ツー・スリーとパンチのコンビネーションから、得意の左ミドルもヒット。組んではがぶりから、引き込んだホイラーにパウンドを浴びせて、このラウンドも上田が取った。

最終回、スタンド戦が続くなか、上田の左ローで完全にホイラーの足が止まる。上田のハイがホイラーの顔面をかすめるが、ダウンは奪えない。試合終了間際に上田は胴回し回転蹴りを放ったところで、ガードを強いられたが、ここからペラダーダ(ガードポジションからスタンドの相手の顔面を蹴り上げる)を見せ、同時にタイムアップに。上田の判定勝ちとなった。

初めての海外での試合、そしてホイラー・グレイシーの引退マッチに勝利した上田は、「金網に入った時は夢心地でした。良い経験をさせて頂きました。僕が45歳だったら、あんな動きはできないと思います。ホイラーさんは凄いです」と、自ら試合を振り返っている。

また、石井はフィリョと引き分け、フィケット、パリジャン、ファルカォンは、それぞれトーレス、ジョーダン・スミス、アントニオ・ブラガ・ネトに敗れた。
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