本業は陽気なオッチャン、個性づけは日本サッカー協会公認S級コーチ!

「野菜ソムリエ」とか「カラーコーディネーター」とか、謎の資格ってありますよね。他人のオススメで野菜を選ぶなんてのも不思議な話ですが、天然生活の特集を組む際に「野菜に詳しい」というオーソリティーがいると便利なもの。「何でも外注で済ませたい」「自分で確かな情報を調べるのは面倒くさい」「専門部分は専門家に丸投げしたい」という制作者には、ある意味で便利な存在です。

ただの美人であればこない仕事も、そうした個性づけがあればオファーされたりするもの。僕などもネットで駄文を撒き散らしているだけでなく、「国際弁護士」とか「脳外科医」とか「衆議院議員」の個性づけがあれば、立派な人が鋭い批評をしているように見えるはず。誰かを何となく納得させる個性づけ…僕もぜひ身につけたいところ。

そんな中、個性を活かして活動の幅を広げているのが松木安太郎さん。かつては「陽気」という個性を活かして活動するサッカー関係者だった松木さん。しかし、今やその関係性は逆転。本業は「陽気なオッチャン」で、個性として「サッカーに詳しい」ことを活かしている状態になりました。ただ「陽気なオッチャン」だとその辺の酔っ払いと同然ですが、サッカーに詳しいことで一定の立派さを演出。本業は「おバカ」で個性として「元ボクシング世界チャンピオン」を活用している、具志堅用高さんあたりと同様のゾーンに入ってきたのです。

だから、松木さんに「モダンサッカーを知らない」などと批判するのは筋違い。長谷川理恵さんに「農業の現実をわかっていない」とキレるようなもんです。僕らは松木さんのように陽気な盛り上げができるでしょうか。あれは相当なもんですよ。葬式すら故人の爆笑エピソードで笑いに包まれるほどに。あの陽気さこそが松木さんのプロフェッショナル。松木さんのサッカー解説を聞く際は、「モダンサッカーをわかっていない」ではなく「今日はテンション低いやん」と正しく批判できるよう、僕らも気をつけていきたいものですね。

ということで、これで4回目の出演となる11日のNHK「着信御礼!ケータイ大喜利」から、松木安太郎さんの陽気な読み上げをチェックしていきましょう。



◆ちなみに、武田は本業「おバカ」で個性づけが「バブル」です!


ついに4回目の登場となった松木安太郎さん。最初は「松木さんならこんな面白いサッカー解説をするかも」と視聴者に思わせていた程度でしたが、今では「この人、試合中マジで言ってるやん…」と逆転。「ふざけたロスタイム」「何なんすかコレ」などの名言で、現実が妄想を越えていきました。

ついに読み上げブースから飛び出し、スタジオゲストへと昇格した松木さんはやる気満点。相変わらず黒光りするツヤツヤの皮膚に薄笑いをたたえ「松木、感激!」と興奮。「ヒデキ感激じゃねぇよ」「さすが昭和のオッサンだな」「六本木のキャバクラで何度も言ってるフレーズなんだろうな」と、視聴者にオープニング小笑いを引き起こします。


今夜のお題は「徹底討論これでいいのか?今のサッカー 松木さん、ちゃんとやってください…。何と言った?」。サッカーを論じる場に松木さんがいるという時点で、だいぶふざけた徹底討論なのですが、本人もその辺をしっかり意識。いつもどおりの神演技で回答を読み上げてくれたのです…。

<寄せられた答え>

●松木:「だいたい誰が11人って決めたの?」
ふりだしより後ろに戻って、そこから徹底討論…長い夜になりそうです!「これでいいのか」の範囲広いわw

●松木:「球をズゴーンと蹴ってズバーンと決めればいいんですよ」
答えだな!これがサッカーの答えだな!徹底討論終了!

●松木:「まずこの場に武田がいるのおかしくない?」
松木はさておき、武田はオカシイですね!ただし「どうしてサッカーは武田を生んだのか、その構造的欠陥」などの議題があるならOKです!

●松木:「バツイチだけのチームとかあってもいいと思うんですよ!」
確かに、みんなを結びつけるのが「地域」だけってのは器が小さい!オカマだけのチームとか、ハゲだけのチームとか、心でつながるチームが必要!

●松木:「終電に間に合いますかね?」

「朝まで」は徹底討論しない宣言!いっそ90分で打ち切れやw

●松木:「オレの ボール2個は? って意見、何回無視すんの?」
1個ありきで議論を進めるなら、松木さんはいらないですよね。常識にとらわれたほかの参加者は視野が狭すぎる!

●松木:「この話の続きは六本木でしようよ!」
その話のつづきは銀座でしようよ!
あの話のつづきは西麻布でしようよ!

●松木:「センタリングで気になったんですが、今日ってケータリング出ます?」
このあとは「パンチング」でも「ハンドリング」でも「チャージング」でも全部聞いてきそうでウザイなw

●松木:「ヤスダンスを考えたんだけど、見てもらっていいかな?」
考えるの遅せぇよwww
ずっとチャンスあったろwww
そもそもどういう流れの討論だよwww
「今のサッカーはダンスが足りないよね」とか言ったんかwww

●松木:「みんなでネクタイの交換しましょう!」
徹底討論は終わったんでしょうね。何かこう友情が生まれるくらいの激論のはてに…。

●松木:「名波さん、今のはボケないと」
これは次回のサッカー解説バイトの際に、リアルに使えそうです!僕も前から名波のボケは弱いと思っていました!

●松木:「足で出来ることなんて限られますからね」
「これでいいのか」に対して「これでいいんだ」という強烈なカウンター!いいも悪いも、これ以上できないんです!

●松木:「そんなのイングランドに聞けよ〜」
松木:「そんなの名波に聞けよ〜」
松木:「そんなの越後に聞けよ〜」
松木:「そんなの監督に聞けよ〜」

松木:「そんなの選手に聞けよ〜」

何でもイケるがなwww

「ボール1個」も「11人」もイングランドに聞けよ〜!

と、この日も全力で答えを読み上げた松木さん。「俺自分でこんなこと言ってるのかなぁ?」と本人の中にもデジャブ感が漂う、いかにもな答えが並びました。日本各地から「言ってますよ」「もっとヒドイことも」「わりとしょっちゅう」というツッコミが乱れ飛び、第4回の松木安太郎祭りは無事終了。正月の特番あたりでは、おとそを補給しながら天皇杯の決勝を戦う感覚で、また楽しませてもらいたいものですね。

ちなみにラモスは本業が「怒りアフロ」で個性づけが「バブル」です!



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