口蹄疫が拡散する江原道の議員ら、日本を訪問し物議に

写真拡大

韓国の江原道で口蹄疫が拡散する中、江原道議会の国際交流協会に所属する日韓協会代表団が、12月22日から24日かけて日本を訪問していたことが判明した。現時点での日本訪問は非常識だとして、韓国では非難が相次いでいる。

江原道議会によると、日韓協会代表団による今回の日本訪問は、友好交流協定締結のため、10月20日に江原道議会を訪問した日本の鳥取県議会に対する答礼として行われた。鳥取県議会に答礼した代表団メンバーは、キム・ギナム議長、イ・ヨンドク会長、キム・シソン(運営委員長、ハンナラ党議員)、クォン・ソクジュ(農林水産委員長、ハンナラ党議員)、パク・サンス(ハンナラ党議員)の5人。

道議会の日本訪問について、道内からは政府や道・市・群、畜産関連機関団体、そして農家や道民など、口蹄疫拡散防止に務めるすべての関係者から「呆れた行動」と強い非難を浴びている。

市民社会団体は「道民たちが口蹄疫により精神的・身体的な苦痛を受ける中で答礼訪問をしたことは、日本旅行をしてきたようなもの」「常識的に考えて理解し難い」と非難した。

ある畜産農家のA氏は「道議員たちには心があるのだろうか」「江原道はもちろん、国全体が口蹄疫で苦労しているのに、日本に遊びに行くなんて話しにならない」とため息まじりに語った。住民B氏は「道民に謝罪すべき」「畜産農家、公務員、警察、軍人みんなが口蹄疫を防ごうと寝ずに必至の努力をしているのに、どうして日本に行っているんだ」と語気を強めた。

韓国ネットユーザーたちも「売国奴!」「ほかの国の出来事だと思っているんじゃないのか」「日本に口蹄疫を感染させて思いっきり悪口を言われるがいい。愚かな議員たちよ」「口蹄疫を日本に広めに行ったんじゃないのか」「財政も厳しいっていうのに、まさか日本に遊びに行ったんじゃないだろうな」など強く批判する書き込みが殺到した。

韓国では11月下旬ごろから口蹄疫が拡散。現在までに豚や牛など過去最悪の44万頭を殺処分した。

参照:口蹄疫は他国のこと?江原道議会、日本答礼訪問で物議 - デイリーアン
参照:口蹄疫が引き裂いた農民の心..そして大韓民国 - イートゥデイ

(文:林由美)

■【韓フルタイム】とは……
【韓フルタイム】とは韓国に特化した情報を提供する媒体です。
韓国に詳しい専門の日本人記者が取材、執筆を行っております。
韓国中心の出来事をいち早くお届けできるように頑張っていきます。