ソウルにだけ白い雲がぽっかり…「水爆弾」

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ソウル市の9月下旬の降水量が、1908年の観測以来、最高値を記録した。
秋夕(旧盆)を迎え大型連休期間中の韓国だが、連休初日となった21日はソウルなど都市部を中心に250ミリを超える大雨が降った。ソウル市内では多くの住宅で浸水被害が発生し、現在も交通規制や地下鉄が運休するなど、各方面に大きな影響をもたらしている。

そのため、秋夕当日の22日は、本来ならばお酒や果物を先祖に供えて、茶礼(チャレ)という儀式を行い、豪華な料理を食べるのだが、今回はそれどころではないという。家の中に浸水した水をかき出したり、家具を直したりと大忙し。一部のマンションでは浸水で変圧器が故障し、停電・断水状態となっていることから、日常生活に大きな支障をきたしているという。

首都圏を中心に襲った今回の豪雨。あまりにも記録的な雨のため、ネット上では『水爆弾』などと呼ばれている。集中豪雨があった21日午後3時ごろの朝鮮半島の様子をグーグルアースの衛星写真で見ると、朝鮮半島の中部地域、まさにソウル市を中心としてぽっかりと白い雲が浮かんでいるのが分かる。どうやら、この雲が大雨をもたらしたようだ。

韓国のネチズンらも、ソウルを被うように浮かぶ白い雲にビックリ。
「哨戒艦沈没事故をすでに忘れて敵国にコメを援助する醜い韓国人に天が怒った」
「北に支援している場合じゃないと天がソウルに水爆弾を落としたんじゃない」
「まさに水爆弾…」
「なぜ韓国に豪雨がもたらされたのか…それは韓国の姿を見て天が失望し激怒したのだ」
「ソウルを離れろ」

など、北朝鮮にコメを支援した天罰だ!といったコメントが多く寄せられている。韓国政府は今月中旬、北朝鮮に水害支援としてコメ5000トン、セメント25万袋、カップラーメン300万個、生活必需品、医薬品などの救援物資を提供。しかし、国内からはこれに反対する意見が多かった。


参照:ソウル1日259.5ミリ、102年ぶりの豪雨 - 聯合ニュース
参照:豪雨に陥ったファゴク洞「秋夕どころか食べるコメもない」 - ノーカットニュース

(文:林由美)

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