イングランド代表監督として続投するのか、インテルへ行くのか? ファビオ・カペッロ監督の未来は毎日のように揺れている。だが、直近の情報によると、インテルへの道は完全に遠のいたようだ。

確実なのは、カペッロ監督とFA(イングランドサッカー協会)のデイヴ・リチャーズ新会長が31日、電話会談を行ったということだ。話し合いのテーマはもちろん、同監督の契約である。英『BBC』が報じたところによると、両者の目標は契約解消に関する条項について明確にすることだったようだ。

カペッロ監督とFAは2012年までの契約を結んでいるが、南アフリカ・ワールドカップが終了し次第、違約金を支払うことで契約を解消できる条項が織り込まれている。カペッロ監督はFAのトリーズマン前会長に対し、この条項を取り除く姿勢を示していたが、同会長が辞任してしまったことで、FAの意図を探るべく、リチャーズ新会長との会談が必要となったのだ。

FAが保証するところでは、カペッロ監督はインテルのマッシモ・モラッティ会長に対し、インテル行きが難しいと知らせたという。カペッロ監督とFAに近い情報筋によると、両者は南アフリカへ出発する前に問題を解決したいと望んでいるようだ。『BBC』がFA内部からの情報として伝えたところでは、カペッロ監督は「とてもポジティブ」な議論の中で、リチャーズ会長から“保証”を受け取ったそうだ。

いずれにしても、31日は電話で話し合っただけのため、両者は南アフリカへ向かう水曜までに直接会談をすることになる。だが、モラッティ会長は、すでに別の解決策へ目を向けなければいけないと理解しているようだ。