R・マドリーのペジェグリーニ監督の考えははっきりしていた。スペインのラジオ局カデナ・セルのスポーツ番組“El Larguero”に出演したペジェグリーニ監督。現在のチーム状態、選手起用について説明した。ここ最近騒がれているのがラウルの起用についてだが、「ラウルは私にとっては絶対のレギュラー選手。使わない場合は、何らかの理由があるためであり、彼と問題があるわけでもない」とラウルは常にレギュラーであると明かしている。

 また、カカーとC・ロナウドについては、「レギュラー確実」と断言。彼ら2選手は絶対に外せない選手として位置づけしているようだ。このインタビューの中でペジェグリーニ監督はチームのプレースタイルについても触れている。シーズン開幕前はボールをしっかり繋ぎ組み立てるサッカースタイルを提唱していたが、シーズン途中に来て考えが変わってきているようだ。

 「もし我々がバルサのサッカーをしようとすれば、最悪のプレーしかできないだろう。しかし、R・マドリーがするべきサッカーをすればバルサと対抗することができる」と語ったペジェグリーニ監督。「R・マドリーには前に速い選手、決定力がある選手が多い。C・ロナウド、イグアイン、カカー、特徴としては似ている。もしバルサのようなプレーをすれば10分間で大ブーイングを浴びてしまう。R・マドリーのサポーターが望むのは早くゴール前に迫るような攻撃である」と続けた。悩んだ末の方向転換なのか、やはり今のR・マドリーの選手に繋ぐサッカーを求めるのは難しいのかもしれない。今の所、結果が出ているのでOKと言うことだろう。

(スペイン通信)