ワールドカップ(W杯)出場32カ国が出そろい、2010年南アフリカ大会が近づいていることを感じさせる。しかし、世界一の国を決める大舞台に立つことが許されなかったスターたちも数多く存在する。今回はそんなスターたちをポジション別に紹介しよう。

▽GK
まずは何と言っても、チェルシーに所属するチェコ代表ペトル・チェフの名前が挙がるだろう。そして次に不参加が惜しまれる守護神は、マンチェスター・シティのアイルランド代表シェイ・ギブンか。また、将来を嘱望される23歳の若手、CSKAモスクワでプレーするロシア代表イゴール・アキンフェエフも予選プレーオフで涙を呑んだ。

▽DF
右サイドをこなす選手としては、インテルのコロンビア代表イバン・ラミーロ・コルドバ、マンチェスター・ユナイテッドのアイルランド代表ジョン・オシェイの名が挙がる。左サイドではインテルのルーマニア代表クリスティアン・キヴ、ローマのノルウェー代表ジョン・アルネ・リーセなどが出場できない。センターバックでは、今年の夏に2700万ユーロ(約35億円)の移籍金でバルセロナ移籍を果たしたウクライナ代表ドミトロ・チグリンスキー、同じくこの夏にアーセナルへ移籍したベルギー代表トーマス・ヴェルメーレン、そしてフィンランド代表のベテラン、サミ・ヒーピアなどがいる。

▽MF
多くのタレントがいるものの、まずはユヴェントスでプレーするマリ代表モモ・シッソコが思い浮かぶ。マンチェスター・ユナイテッドに所属するスコットランド代表ダレン・フレッチャーや、トッテナム所属のクロアチア代表ルカ・モドリッチも惜しい才能だ。また、チェルシーのロシア代表ユーリ・ジルコフも不在。リヴァプールで活躍するイスラエル代表ヨッシ・ベナユン、フィオレンティーナで今季開花した様子のモンテネグロ代表ステファン・ヨベティッチも見られない。

▽FW
アタッカーでは超一流の才能が6人もW杯出場を逃している。バルセロナに所属するスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチは言うまでもないだろう。また、この夏にディナモ・キエフ復帰を果たしたウクライナ代表アンドリー・シェフチェンコも敗退。アーセナルのロシア代表アンドレイ・アルシャビン、ヴォルフスブルクのボスニア・ヘルツェゴビナ代表エディン・ジェコもプレーオフで散った。そして、マンチェスター・ユナイテッドに所属するブルガリア代表ディミタール・ベルバトフも南アフリカで見ることはできない。