家族で手軽にファイルやプリンターを共有できる「ホームグループ」
今ではパソコンもずいぶんと安くなったものだ。ネットブックの登場が低価格パソコンの増加に拍車を掛けているわけだが、パソコンの価格が安くなれば、パソコンも一家に一台からひとり1台、一人2台などと増えた人も多いだろう。

家庭や職場でパソコンの台数が増えると、データの分散が問題となってくる。あちこちのパソコンにバラバラにデータが保存させているのは、かなり不自由なものだ。使いたいデータは、別のパソコンの中にしかないので、メモリカードなどで移してこないと、、というのは、どうにもクールではない。

そんなときに便利なのがパソコン同士のネットワーク環境を作っておくことだ。これさえあれば、パソコン同士でのファイルのやり取りやプリンターの共有ができるので、どのパソコンのデータも使えるというわけだ。
しかし、これまでのWindowsでは、このネットワーク環境を設定するのは、かなり面倒だった。うまくパソコン同士が接続できないというケースも多かった。

そこで次期OSのWindows 7だ。Windows 7では家庭などでのネットワーク環境が簡単に構築できるように改良されたのだ。

■家族で使うためのグループ「ホームグループ」
パソコン同士をネットワークで接続する場合は、「スタート」-「コントロールパネル」-「システム」-「コンピューター名」の中にあるワークグループを一致させておく必要がある。

初期設定では、ワークグループは仕事場や家庭に関係なく「WORKGROUP」となるわけだが、実際にパソコン同士のネットワーク接続してみると、ワークグループの中に接続したいパソコンが見つからなかったり、共有フォルダにアクセスできなかったりすることが多くある。

接続できないケースには「NetBIOS over TCP/IP」の無効やComputer Browser サービスが開始されてないなどの設定に問題があるわけだが、慣れていない人にこれがかなり面倒な作業だった。

Windows 7では、自宅向けのワークグループとして新たに「ホームグループ」が追加された。
ワークグループをホームグループに設定すると、ホームグループ用のパスワードが新たに作成され、このパスワードをほかのパソコン上で入力するだけで、いとも簡単にファイルのやり取りやプリンターの共有ができてしまうのだ。

外出先でほかのネットワークに接続した場合でも、自宅のネットワークに接続すれば自動的にホームグループに接続されるので、ネットワークを切り替える手間もいらないのだ。

以上のように、Windows 7では、セキュリティを確保しながら家庭でも簡単にネットワーク環境を利用できるようになったわけだ。


参考:
マイクロソフトのEngineering Windows 7 ブログ
Windows 7 ホームページ

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