Windows 7の「Windows XP Mode」
Windowsの最新版はWindows Vistaだが、ひとつ前のOSにあたるWindows XPを使っている人も多いのが現状だ。

米国の調査会社Net Applicationsの資料によると、2009年4月現在、Windowsのシェアは約88%。そのうち、Windows XPユーザーが約62%、Windows Vistaユーザーが約24%と、Windows XPはいまだに根強い人気を保っている。
Operating system market share - Net Applications

マイクロソフトは2009年5月7日、Windows Vistaの後継OS Windows 7 RC版(製品候補版)を同社のサイトにて公開した。Windows 7 RC版は製品版の一歩手前のバージョンだが、ユーザーは製品に近い環境を試用できるだけでなくWindows 7 ベータ版にはなかったWindows XPの互換機能が新たに追加されている。

そこで今回は、Windows 7 RC版のXP互換機能についてみてみよう。


■XP互換機能はライセンス不要
Windows 7 RC版のXP互換機能は、「Windows XP Mode」と呼ばれるものだ。

「Windows XP Mode」は、RC版と同時公開された仮想環境構築ソフトウェア「Virtual PC」を利用し、Windows 7上のサービスとして起動する。

ユーザーは特別な意識をせずにWindows XPのアプリケーションを使うことができるというわけだ。ひとつ面倒な点があるとすれば、Windows XP用のアプリケーションのインストールは、仮想環境のWindows XPのデスクトップ画面から行う必要があるということだろうか。製品版では、「Windows XP Mode」はWindows 7 Professional、Enterprise、Ultimateの各バージョンのユーザー向けにダウンロード提供される予定だ。

パソコンに詳しい人のなかには、Windows XPのユーザーライセンスが別途必要なのでは? と懸念される人もいるだろうが、「Windows XP Mode」はWindows 7の機能のひとつとして提供されるので、Windows XPのユーザーライセンスがなくても利用できる。


Windows 7は「Windows XP Mode」によってWindows XP上でしか動かないアプリケーションでも使用できるようになり、Windows Vistaに比べてWindows XPからの移行がしやすいものとなっている。


参考:
マイクロソフトのEngineering Windows 7 ブログ
Windows 7 ホームページ

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