15日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝セカンドレグで、ビジャレアルがアーセナルに0―3と完敗、ベスト4進出を逸した。

 古巣との対決が注目を浴びたビジャレアルのフランス人MF、ロベール・ピレス(35)は、3年前のCL決勝(対バルセロナ)での不本意な途中交代(アーセナルGKレーマンの退場により、前半18分で控えGKと交代させられた)の雪辱を勝利という形では果たせなかったが、フル出場。試合後アーセナルのサポーターから熱烈なスタンディング・オベーションを受けた。

 試合を中継したカナル・プリュス局のインタビューに応じたピレスは、「個人的には爽快な気分だ。(ファンの歓迎に)驚いている。アーセナルのサポーターが過去の選手を決して忘れないというのは知っていたけど、正直言ってここまでとは想像していなかった。胸が熱くなった。それに、当時はなかった見事なスタジアム(エミレーツ)を初めて知る機会にもなった。敗れはしたが、美しい思い出と感動は残るだろう」と語った。

 準決勝にコマを進めた古巣については、「スピード、元気、若さがあり、潜在力をもったいいチーム。選手とアーセン・ヴェンゲル(監督)には、決勝まで残って、そして勝ってほしい。アーセナルは僕の好きなサッカーをしている。いまでもファンでいることに変わりはない」とテレビの前で応援することを誓った。