10日(土)に後半戦(第20節)がスタートするリーグ・アン。1試合を除く9試合が21時にキックオフを迎える。

 しかし年明けから全国的に氷点下の寒波に見舞われているフランス。夜間の開催には、選手や監督から猛烈なブーイングが起こっている。

 リーグの決定に対し、率直な物言いで知られるニースのフレデリック・アントネッティ監督(元ガンバ大阪監督)は、開口一番「なんて賢い選択なんだ!」と皮肉った。フランス通信(AFP)が報じている。「フランスでは、試合のスケジュールはオフィスで決められる。現場の意見は反映されない」と嘆いた。

 リヨンのベルナール・ラコンブ会長付顧問も、「実際にプレーする選手たちのこともあるが、23時に終わる試合で凍える観客に対する心配はないのか。冬の間は日曜日の15時にすればだいぶ違うはずだ」と解せないようすだ。

 第20節の開催日時は、開幕戦、最終戦と同様、テレビでマルチ中継が行なわれるために、土曜日のゴールデンタイムが選ばれたという事情がある。放映権収入への依存度が高いリーグ・アンならではの弊害と言える。