● 進化し続ける3G携帯のメールシステムを検証
  2004年に検証・評価専門の部署に異動して以来、第三世代(3G)携帯電話のメールシステムの検証・評価エンジニアとして、キャリアを積んできた嶋田さんは、入社当初はメールシステムの開発工程から携わっていた。「検証・評価の仕事では開発をしないイメージがあるかもしれませんが、実際には評価をやりやすくするためのツールなどは自分でつくるんです。開発から離れるという感覚はまったくありませんね」と嶋田さんは語る。
 現在、嶋田さんが携わっているのは3G携帯端末に搭載されたメールシステムの総合的な検証。「携帯端末のメールシステムに関する検証項目は増えていく一方」と嶋田さん。というのもメールは単体で使われるのではなく、カメラやインターネットなどと連携して使われるので、それらの動作をすべて検証していくことになるからだ。「同じ仕事はひとつとしてないんです」(嶋田さん)。

● レアケースのバグを見つけたときにやりがいを感じる
 検証業務の重要性は、「レアケースのバグを見つけ出すか」だという。「バグを出そうと思って開発している人はいません。開発者にとっては完全と思ったプログラムからバグを見つけるわけです。大変ですが、レアケースのバグが見つかると、やりがいも大きく自信にもつながりますね」と嶋田さん。だが検証エンジニアにとって、バグを見つけること以上に難しいのは「開発者への伝え方だ」という。「誰が見てもバグだと判断できるものを伝えるのは簡単です。難しいのは私にとって“バグ”と感じるものも、人によっては“バグじゃない”と感じる。自分だけの意見ではなく、ユーザーの気持ちになって周りの人の意見を聞きながら判断し、開発者にそれをうまく伝えることが大事になるんです」(嶋田さん)。

● 仕様書を見ただけでバグを見つけられるスペシャリストになる
 検証・評価業務の専門担当になって約4年、少しずつ「仕様書を見ただけでバグが出そうな場所の予測がつくようになった」という。今後は仕様書の段階で抜けがあるかどうかをチェックし、設計にフィードバックしていくようなことまで携わっていきたいという。「私たちが携わっているのは、携帯端末の総合的な試験。問われるのはユーザーの視点です。仕様書の段階でユーザーの視点から見た不備をフィードバックしていけるようなスペシャリストになりたいと考えています」と嶋田さん。「将来はさまざまな情報機器にもチャレンジしてみたい」──嶋田さんの夢はますます広がる。

■Part2 サポートエンジニア「ユーザーの満足度を肌で実感できるやりがいのある仕事」
 サポートエンジニアとひと口で言っても幅が広い。あるプロダクトやサービスに対して、電話や電子メールの問い合わせに応えるというプロダクトサポートから、アマゾンのように自社システムを他社に展開するためのサポートまで含まれるからだ。共通項は顧客と接する仕事であるということ。自分の問題解決能力が顧客満足度にダイレクトに反映する面白さは、サポートエンジニアだけが得られる醍醐味だろう。……≫続きはこちら



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