この状態で止めないレフェリー。少し?なシーンも見られたが、ランバーは文句なしの判定勝ちを収めた

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11月20日(木・現地時間)、カリフォルニア州のリムーアのタチパレスホテル&カジノで行われた『パレス・ファイティング・チャンピオンシップ(PFC)11』。日本から参加したランバー・ソムデートが、リングに上がるや独特の動きとともに大声で叫ぶと、呆気に取られた観客だが、その強力な打撃を武器にしたファイトを見て、彼らの驚きはさらに増した。

PFC世界フライ級王座決定トーナメント準決勝に出場したランバー・ソムデートは、同トーナメント本命で体重オーバーのユリシーズ・ゴメスと対戦。ランバーが放ったノーモーション、そしてスピード感溢れるローキックに、観客席がどよめいた。

ユリシーズにテイクダウンを奪われても、絶妙のガードワークで立ち上がり、左フックでダウンを奪う。必死にテイクダウンでごまかそうとするユリシーズに追い打ちのパンチを浴びせて、2度目のダウンを奪取。ここではパウンドを落としダメージを加え、スタンドに戻ると即座に3度目のダウンを奪った。ここでユリシーズは亀の状態になって、何もできなかったが、1Rが終了。

1ラウンド=3分ルールに救われたユリシーズだったが、試合の行方は決まったようなものだった。ユリシーズは2R、3Rとテイクダウンを奪ってもパウンドの一つも、ハーフガードに行くこともできないまま試合終了。2Rに後頭部への打撃という不可解な理由でペナルティを受けたランバーだが、これをもろともせず3−0の判定勝ちを手にした。

ランバーは1月22日に同地で、もう一つの準決勝で勝利したパット・ルネツとタイトルを賭けて戦うことが決定した。

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