マンチェスター・ユナイテッドやアーセナルなど、プレミアリーグへの移籍が有力視されているオランダ代表FWクラース・ヤン・フンテラールが、所属するアヤックスからの契約延長オファーを拒否したことが明らかになった。

 アヤックスのテクニカル・ディレクターを務めるダニー・ブリントは、クラブ側が提示した契約内容についてフンテラールが難色を示したことを明かした。特に、アヤックスが設定した移籍金が2500万ユーロ(約40億円)と高額であることを指摘しているのだという。

「クラース・ヤンには高額のサラリーを提示した。しかし、移籍金の金額について不満を持っているようだ。ただ、我々はこれ以上金額を下げるつもりはない。もちろん、彼にはクラブに残って欲しい。クラブの得点王を手放すつもりはないよ。もし契約延長に応じないとしても、契約は2年残っているからね」

 さらにブリントは、獲得のオファーに対しては交渉に応じると明言。しかし、移籍金の額を見直すつもりはなく、フンテラールの心変わりを期待しているという。

「交渉は膠着だ。正式なオファーが届いた場合、交渉の席を設けるという点についてはクラブも同意している。ただ、我々が設定している金額を支払うことが前提だ。彼らに移籍金を支払う気がないのであれば、ヤン・クラースと再び交渉を始めるまでさ」

 自身のステップアップを見越して、アヤックスとの交渉に強い姿勢で臨んでいる様子のフンテラール。今後、さらにアヤックスとの交渉がこじれるようなことがあれば、かねてからウワサされているプレミア参戦の時期が早まる可能性もありそうだ。