ユーロ08スイス・オーストリア共催大会グループリーグC組の最終戦2試合が行われた17日、チューリッヒのレツィグルント・スタジアムでフランスと対戦したイタリアは2−0の勝利を収めた。また、グループリーグ首位のオランダがルーマニアを2−0で下したため、勝ち点はオランダ=9、イタリア=4、ルーマニア=2、フランス=1となった。ドイツW杯王者のイタリアがかろうじて死の組を突破し、決勝トーナメント進出を決めた。

イタリア代表のロベルト・ドナドーニ監督は「序盤から若干ではあるが、我々が試合を優位に進めていた。しかし、退場者(フランスDFアビダル)が出てから我々は少しナーバスとなり、ミスを犯す場面もあったが…。いずれにしても今日の勝利は選手全員で勝ち取った結果であり、控えとなった選手達の姿勢を忘れることはできない」と安堵の表情を浮かべた。

一方、オランダがルーマニアを2−0で下したことについてドナドーニ監督は「マルコ(ファン・バステン)の性格を知っているので、彼らが真剣勝負を挑むことは確信していた。もちろん違った結果に終わる可能性もあったが、試合前の(手を抜くのではなどの)論争は馬鹿げていたよ」と振り返った。