5月26日朝、フリーアナウンサー(元TBS)の川田亜子さん(29)が乗用車の中で死亡しているのが見つかった。
車内には遺書と思われるものもあり、自殺とみられている

5月26日(月)午前6時15分頃、都内港区海岸の路上に止まった乗用車の中で川田さんが亡くなっていた。
現場は川田さんの自宅から数百メートルの運送会社などが並ぶ一角で、
川田さんが運転席から助手席に横たわっているのを男性社員が見つけて、110番通報したもの。
発見時はパーカー、スカート、サンダルの普段着姿だった。
車内には、家族あての遺書と練炭がみつかっており、警視庁三田署は自殺とみて調べている。

白百合女子大学文学部卒業後、2002年にTBSに入社した川田アナウンサーは独特のキャラクターでテレビ番組でも人気があった。
「(自称)経済予報士見習」として眼鏡姿でリポートしたり、巨大ナマコやウミウシを平気でつかんだり、と肝が据わったところが受けたのだろか。
SMAPの稲垣吾郎から「本当にアナウンサーなの?」と尋ねられたり、「川田さんってどこの事務所の芸人?」と(青木さやかが他の芸人から)聞かれた。などという逸話もある。

ただ、彼女自身は報道番組担当の希望が強かったようで、2007年3月23日でTBSを退社している。
翌4月7日にはテレビ朝日「サタデースクランブル」のキャスターに就任した。放送局のアナウンサーが退職後すぐに他局のレギュラー番組を担当するのは異例で、彼女の力がいかに認められていたかがわかる。

フリーアナウンサーへの転向もうまくいったようだったが、今年2008年に入ってから彼女のブログでの発言などから心配する声も出ていた。

5月12日には、ネガティブな発言がされていたようだ。(ブログではすでに削除されている為内容は控える)
これに対してファンからは彼女を励ますコメントが多数寄せられている。
14日には「自分の気持ちが伝えられないのは寂しいですね・・・・頑張って仕事行って来ます」
とブログでの発言を再開。
この後仕事の予定を中心に配信しており、24日(土)「香水スペシャリストとのトークショー」のお知らせでブログは終わっている。
この間、ファンからは彼女を心配し励ますコメントがずっと続いていたのだ。

ブログ発言を再開した14日。
彼女は坂口憲二と蛯原友里が出演したCM発表会の司会を担当した。その時は「ほおがやつれていたし、伏し目がちで元気がなかった。アナウンスも棒読みだし、自分のMCが終わるとステージの端でため息をついていた」とマスコミ関係者は話している。

事件後の所属事務所のコメントによると、彼女は24日の午前中にテレビ朝日系の情報番組「サタデースクランブル」に生出演するなど仕事をこなしており、普段と変わった様子はなかったということだが、ファンやマスコミ関係者には異変が見えていたようだ。

彼女が自殺という選択をせざるをえなかった理由は断定できないが、それに至る背景はいくつかある。

報道番組のアナウンサーを望んでフリーとなったが、レギュラーは「がっちりマンデー!!」(TBS)と「サタデースクランブル」(テレビ朝日)の週2本にとどまっており、バラエティーなどの仕事も相変わらず続き不満が溜まっていたと考えられる。
また、
昨年(2007年)週刊誌が「人気アナ川田亜子の『セックスと上昇志向』」という見出しの記事を掲載、川田の所属事務所「ケイダッシュ」が事実無根と反論するといった出来事があった。
ネットなどでも扱われており、彼女の自尊心が想像以上に傷ついたとも考えられる。

しかし、今となっては何が彼女に死を選ばせたかはわからない。
一番彼女の胸中をわかっていたのは、ブログで一時的にでも悩みを分かち合ったファン達ではないか。



(編集部:TAKESHI)