フレアーにとって事実上の引退セレモニーとなった今宵のRAW、番組終了後に感動のボーナストラックが待っていた

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現地時間3月31日(月)フロリダ州オーランドのアムウェイアリーナでは、『レッスルマニア24』開催後、初の『RAW』が行われた。

レッスルマニアを一年の最終回とするなら、物語の第1話として、ファンの注目を集める初回の『RAW』。番組では、昨夜のビッグイベントでWWE王座を防衛したランディー・オートンのお披露目スピーチに、復帰したクライムタイムが、ランスケイド&トレバーマードックを退けたタッグマッチ、マネー・イン・ザ・バンクマッチを制したCMパンクがクリス・ジェリコと対戦(試合はコードブレーカーでジェリコの勝利)、更にはオートンがマット・ハーディとタイトルマッチ(オートンが防衛)を行うなど見所満載となった。

また、昨夜の『レッスルマニア24』でショーン・マイケルズに敗れ、引退することになった“ネイチャーボーイ”リック・フレアーは、番組のエンディングで「Farewell Address」と題し、ファンに最後の挨拶を行った。

大歓声で迎え入れられたフレアーは、ファンに「二度とレスリングをすることはないが、悲しまないでほしい。なぜなら、自分はプロレス史上最高のキャリアを積んだんだ」とメッセージを残したが、ここでテーマ曲に乗ってHHHがリングに登場。フレアーに謝意を述べると、1980年代後半、全米を席巻した伝説のユニット、フォーホースメンのメンバーを呼び込み、その後も、リッキー・スティムボート、グレッグ・バレンタインといったレジェンドに、バティスタ、ジョン・シナ、クリス・ジェリコ、フレアーの家族、昨夜戦ったショーン・マイケルズに至るまで、選手&OBらが次々とリングに上がっては感激して顔を真っ赤にしたフレアーを労い、抱擁を交わした。

しかし、本当のクライマックスは番組終了後に訪れた。生中継が終了すると、入場ゲートから、ブランドを超えたWWEスーパースターズが大挙してリングサイドに集結、フレアーに拍手を送ったのだ。

また、場内にアンダーテイカーのテーマ曲が鳴り響くと、コスチューム姿のテイカーがリングイン。フレアーに“Rest in peace!”(安らかに眠れ)のパフォーマンスを披露すると、そのキャラクターを守るべくホール・オブ・フェイムでさえファンの前には姿を現さなかった男が、1万人が見守る中でフレアーと抱き合った。更に、その最後には、ビンス・マクマホンも姿を現し、フレアーへ飛び付くように抱き付くと、その手を高々と掲げた。

35年以上にも渡って戦い続け、ファンやレスラー、関係者、誰からも愛された唯一無二の男は、鳴り止まない拍手と“サンキューフレアー”コールの中、マイクを持つと「サンキュー」と、5回繰り返してリングを降りた。

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