プレミアリーグのチェルシーは、来シーズンの補強候補としてシュツットガルトのFWマリオ・ゴメスに照準を絞ったようだ。昨シーズンのブンデスリーガMVPのストライカー獲得に、ロシア人オーナーのロマン・アブラビッチは1000万ポンド(約20億円)を用意しているといわれている。

 ACミラン、ユベントス、ローマなど、欧州のビッグクラブが獲得に興味を示すマリオ・ゴメスを来シーズンに向けた補強の目玉としてリストアップしているチェルシー。今シーズン限りでの退団が有力視されるFWアンドリー・シェフチェンコに加え、エースのディディエ・ドログバにも移籍の噂が絶えないだけに、来シーズンに向けた攻撃陣の補強が必須となりそうな状況だ。そこでチェルシー首脳陣が獲得候補に挙げたのが、昨シーズンのブンデスリーガでシュツットガルトを15年ぶりの優勝に導いたFWマリオ・ゴメスだ。

 すでにドイツにスカウトを送り込んでいるチェルシーは、マリオ・ゴメスの視察を少なくとも4回行っており、その能力の高さを確認。ドイツ代表でも10試合で4ゴールを記録しているストライカーの獲得に動き出すことを早々に決めたようだ。

 チェルシーからの興味を聞いたマリオ・ゴメスは、「フットボーラーとしてもっとステップアップしたいと思っている。オファーがあれば、話を聞かせてもらえるようにクラブとは話がついている」と、移籍への障害がないことを強調。「ヨーロッパのトップクラブでプレーする自信はある。プレミアの試合はテレビでよくチェックしている。チェルシーのスカウトが観に来ていたのも聞いているよ」とロンドン行きに前向きな姿勢を示している。

 シュツットガルト側も「ビッグクラブからオファーがあれば、売却はやむを得ないだろう」と語るなど、今シーズン終了後の移籍は決定的。ドログバ放出の可能性が囁かれるチェルシーは、欧州のビッグクラブを巻き込む厳しい獲得合戦を制して、ドイツ代表の若きストライカーを獲得することが出来るだろうか。

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