書店で異彩を放っていたローリングストーン日本語版。プラグスーツな綾波の横に、ボブ・ディランとかセックス・ピストルズとか、カオスすぎ。

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2007年9月1日(土)は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(以下、『ヱヴァ:序』)』の公開初日でした。話題作とはいえ、果たしてどれだけ人が集まるのかと思いつつ、私も初日の初回(朝8時!)を観に新宿・歌舞伎町へ出撃! すると、何やら朝っぱらから映画館の前には大行列が出来ていて、最大1064名収容可能の劇場はあっという間に満席&立ち見の大盛況。ロビーもグッズを求める長い行列で猛烈に混雑してました。


上映を待ちわびるファンは、スクリーンの幕が上がっただけで「ヒョオオォォーッ!!」と歓声を上げ、上映終了後は歓声&拍手で盛り上がるというお祭り騒ぎ。
※本編上映中は一度も客席から声は上がらず「シーン」と静寂。
公開初日・朝イチの映画館入り口の光景。次々に人類が映画館の中に保管されていく。カメラを持ったマスコミ関係者も多く見受けられた。18時36分撮影。夜になってもまだまだ行列。今考えると、多少無理してでも朝イチに行ったのは正解でした。普通に座れたし。


その日は映画の日でチケット代が千円均一ということもあり、私は『ヱヴァ:序』以外にもさらに3本の映画を鑑賞。各作品を100点満点で評価すると『ヱヴァ:序(62点)』『ベクシル(70点)』『トランスフォーマー(88点)』『シッコ(68点)』という印象(※1)。あくまで個人的な感想ですが、その日観た中で『ヱヴァ:序』は、残念ながら最も退屈な映画という結論に至りました。

(※1)その他映画解説
●『ベクシル』:2077年、日本がハイテク鎖国をするという設定のSF作品。全編3DCGアニメの意欲作。松雪泰子が声を担当したキャラクター「マリア」が最高。あと20分くらい尺を長く取って、主要キャラの掘り下げをしてくれたら化けたかも……(実に惜しい)。でも結構面白いので、興味があれば観て損はないかと。

●『トランスフォーマー』:説明不要の超大作。一応簡単に説明すると、宇宙から飛来した金属生命体が人類を襲ったり救ったりするSF作品。ド迫力アクションとお笑いの絶妙な配合は神レベル。ストーリーは要素を詰め込みすぎてやや乱雑になってますが、2時間25分は本当にあっという間に終わります。

●『シッコ』:ドキュメンタリー映画で有名なマイケル・ムーアの最新作。今回のネタはアメリカの医療問題。これを観たあとは確実にアメリカを見る目が変わります。アメリカはおっかねえ。病気になったら人生終了。

■ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序の王道は?

『ヱヴァ:序』は、全く面白くなかったわけではありません。ただ、テレビ版と同じストーリー展開、同じカット割、同じ台詞という部分があまりにも多かったので、新作として素直には楽しめなかったのです。もちろん、作画が新規で描き起こされていたり、大スクリーンに耐えうる画面作りが施されていたり、新作カットが随所に見られたりといった、制作スタッフの多大なる「努力」は感じました。各所で絶賛されているヤシマ作戦パートも、確かに素晴らしい出来映えだとは思います。