レアル・マドリーとサンプドリアによるイタリア人FWアントニオ・カッサーノを巡る移籍交渉が14日、合意に達していることが明らかとなった。カッサーノは1年間のレンタル形式により、07−08季はワルテル・マッツァーリ新監督の率いるサンプドリアの一員となる。

“問題児”カッサーノが古豪サンプドリアの選手となった。レアル・マドリーのSD(スポーツディレクター)を務めるミヤトビッチとサンプドリアのマロッタGMによる交渉がこの日、ようやくまとまった。バーリ出身の天才FWカッサーノの契約内容は「1年間のレンタル移籍。年俸として120万ユーロ(約2億円)をサンプドリア側が支払い、残りの300万ユーロ(約5億円)をレアル・マドリー側が支払う」と推測されている。

サンプドリアのマロッタGMは「もはや(カッサーノ獲得に向けて)全ての障害を乗り越えた。この戦略が上手く行くと信じている」と自信溢れる表情で説明した。一方、カッサーノの代理人を務めるジュゼッペ・ボッゾは「全ては明日決まる。現時点では選手のサインがまだされていない」と慎重な姿勢を見せているが、カッサーノ本人は新たな冒険を心待ちにしていることも判明している。