大日本人

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カンヌ映画祭でも話題をよんだダウンタウンの松本人志監督作品『大日本人』が6月2日(土)から公開となった。早速トレビアンスタッフも鑑賞に出向いた。指定席の劇場で観に行くも。既に満席状態。事前情報、予備知識が全くないので余計期待させられる。
期待と不安の入り交じった気持ちのまま開演……。
約2時間弱……終了。

見終わったわけだが、なにかスッキリしない。周りからも「あれで終わり?」と言う声がチラホラ聞こえてくる。つまらないと言う感想はないのだが……。

すごい映画を一気に叩き壊した感じだ。いや松本人志はあれをやりたかったのだろう。10億円級のコントである。

この映画は一般人には到底理解できない内容になっていると思える。カップルで観にいこうものなら、彼女に文句をいわれる覚悟は、まず必要だろう。
私は幸いして幼い頃からの松本人志ファンだったので今回の“このやりかた”にはなれているのだが、一般の映画ファンには、抵抗があるかもしれない。

怪獣ヒーロー物であるが、それ以前に吉本興業芸人とウルトラマンなどの予備知識も必要になる。もちろん知識がなくても十分に笑えるように作っているのだが……。

あえてフルCGで挑んだ戦闘シーンにも意味があり、最後の最後で客を裏切るためだろう。私はラストで「大冒険したな。やってくれるぜ。」と思い、松本人志の勇気をたたえたい気持ちをもった。松本人志自身も「今までにない映画」と語っていたが、まさにこれのことだと思う。

私はこの映画をB級ながらも10点満点中9点をつけても良い作品だと思う。(主観ながら…)
もちろん人によっては5点以下の人も居るだろう。
この映画をより楽しみたければ「ごっつええ感じ」のDVDを全巻、「一人ごっつ」全巻、「働くおっさん劇場」(DVD未リリース)、「ワールドダウンタウン」(DVD未リリース)、「ガキの使い」(一部リリース)、以上をくまなく見ておくといいだろう。
幸いにも私は全ての条件を満たしていたので大爆笑できたのだ。

ただ、『大日本人』を鑑賞するために、そんな不安や予備知識を用意する必要もないのかもしれない。実際上映された場内では、爆笑&拍手喝采だったことからも、多くの観客にとって『大日本人』の敷居は低いのかもしれない。

5年、10年後に大きな評価を得られる作品になるだろう。
なんせ今までにないから……。

一番わかりやすい例えが『半熟ヒーロー』だろう(かえってわからない?…)

『大日本人』
スタッフ
監督・企画・脚本:松本人志
脚本:高須光聖
音楽:テイ・トウワ キャスト
出演:松本人志、竹内力、UA、神木隆之介、板尾創路 他

ストーリー
六代目大日本人の大佐藤が高圧電流により巨大化、“獣(じゅう)”を倒していく。

第60回カンヌ国際映画祭で監督週間部門に正式招待作品として選出。


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■関連リンク
松本人志 - wikipedia
大日本人公式サイト

元記事
松本人志監督、『大日本人』は何故意見がわかれる? - livedoorトレビアンニュース