以前から噂にはなっていましたが、米Amazonにてコピー防止技術、いわゆるDRMが付いていない音楽配信サービスをAmazonが開始するようです。配信するファイル形式はMP3形式。

参加するレーベルは既にAppleとDRMフリーの音楽配信で同意しているEMI以外にも全部で1万2000にも及ぶとのことなので、かなり大規模です。このままいけばDRMフリーが業界標準となる日も遠くないかも。

詳細は以下の通り。
Amazon.com to Launch DRM-Free MP3 Music Download Store with Songs and Albums from EMI Music and More Than 12,000 Other Labels

Amazonはこれによってあらゆる音楽プレイヤー上で再生できる音楽を販売することになり、かなりのシェアを占める可能性が高いわけですが、またしても日本はどうなるかわかりません……。というか日本は音楽著作権関連で既存のビジネスモデルから脱却しなくても十分に収益が上がる(あくまでも今のところであって将来はどうか不明)だけでなく、DRMフリーにした場合に生じるデメリットについて誰が責任を取るかという問題で社内的に「オレが責任を取るからやろうぜ」と言えるだけの人物がいない模様。正直、一般的に言われているような著作権うんぬんかんぬんよりも、責任を取って利益を出せるだけのモデルを提案する人物がいないわけでして。そりゃ失敗すればおそらく二度と復帰できないかもしれないだけでなく、社にとっても甚大な損害を出す可能性があるので、みんな「誰かやらないかな〜、やるのかな〜、どうなのかな〜」という感じでチラチラと様子をうかがっている段階……というのが実情です。

一番の問題はそうやって手をこまねいている間に、海外の企業が日本に乗り込んできて市場を全部持って行ってしまうことだと思うのですが……それこそ、ソニーのウォークマンがAppleのiPodに負けてしまったように。

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