UNITHINX本社の看板

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 (株)UNITHINX(TDB企業コード:988742260、資本金5000万円、東京都品川区西五反田7-22-17、代表カトリ紀子氏)は、7月29日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は、渡邉義基弁護士(東京都港区新橋2-12-16、本多総合法律事務所、電話03-6273-3708)。

 当社は、2004年(平成16年)12月に設立。インド産の酒類の輸入販売を主力とし、インドのブランドビール「ゴッドファーザー」をはじめ、フルーツワイン、ウイスキー、ラムなどを輸入し、卸売業者や小売店に販売していた。また、日本のお茶パックのほか、おむつや解熱シート、酒類などの商材をインドへ輸出していたほか、代表を中心に「スパイシーモード」というブランドで、ハンドメイド感あるラウンドチュニックなどレディース衣料も販売し、2019年4月期には年売上高約13億7400万円を計上していた。

 しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、飲食店向けの受注が大幅に減少したほか、インドがロックダウンとなり、日本の商材の輸出量も大幅にダウン。このため、新型コロナ制度融資を活用して、小売業を開始し、インターネット販売を強化していたものの業績回復に至らず、今年5月に金融機関に対する債務整理について弁護士に一任。以降、債務の状況や実態を精査し、金融機関との交渉を進めていたが不調に終わり、再建を断念、今回の措置となった。

 負債は債権者約30名に対し約17億円。