【ファンキー通信】このゲームはZ指定、それともD指定? 

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 今年の6月、「Z指定のゲームソフト」が発売されるかもしれない・・・。

 「えっ? Z指定ってなによ?」という方がたくさんいらっしゃると思います。これは2月に発表された、家庭用ゲームソフトの新しい年齢規制区分のひとつなんです。

 なんだかかっこいい響きのZ指定、これは「18歳以上のみ対象」に指定されたソフトを指します。他にも、

A区分:全年齢対象
B区分:12歳以上対象
C区分:15歳以上対象
D区分:17歳以上対象

 と、合わせて5つの区分に分けられるのです。

 これらの年齢区分は、その年齢への販売を自主規制するもの。法律ではないので、販売・購入したからといって罰則はないんだとか。

 「罰則はないのですが、ソフト購入時に身分証を提示していただいたり、従業員の教育をしていただいたりと、販売店に協力してもらっています。自治体からのバックアップもあるので、今後さらに規制が厳しくなっていくでしょう」(社団法人コンピューターエンターテイメント協会の堀口氏)

 今までもいわゆる18禁のゲームソフトはありましたが、販売に関しては販売店の判断に委ねられていました。しかし今回の改正によって生まれたZ指定は、販売店に18歳未満への販売の禁止を要求するという、一歩踏み込んだ形になったのです。

 これらの区分は特定非営利活動法人コンピューターエンターテイメントレーティング機構(略してCERO)という、とても名前の長い団体が審査を行い区分を指定します。1つのゲームにつき、CEROが募集しトレーニングを行った、年齢・職業さまざまな複数の審査員のチェックによって審査され、振り分けられるのです。その審査の基準は性的表現系、暴力表現系、反社会的表現系、言語・思想関係表現系の4つのカテゴリーで分けられ、さらにキス・不倫・出血などなど、20種類以上の項目に分類されています。う〜ん、審査するのもなかなか大変そう・・・。

 アキバブームの到来で、ギャルゲーはオタクだけのものではなくなりました。また、格闘技業界も盛り上がりを見せています。暴力や性的表現を盛り込んだ、青少年にとって不適切だとされてしまうようなゲームは、ますます増えてくるのではないでしょうか。

 禁止されると、欲しくなるのが人間というものですが、今回ばかりは規制が徹底されるようですね。Z区分に指定されるゲームには果たしてどのようなタイトルが並ぶのか、気になるところです。(加藤克和/verb)