解約月が3か月に延長されたのに損をする? 二年ぴったり買い替えの落とし穴に要注意
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さらに利用者が申し出ない限りは「自動更新」されていきます。
この自動更新のために、うっかり二年毎の更新月を過ぎて、
解約や他社への乗りかえを行おうとすると高額な解除料が発生します。
このことが大きな問題となったのは、ご存知の人も多いでしょう。
二年契約のこうした「自動更新」や「高額な解除料」については、
この数年で
・更新時期をメールや手紙でお知らせ
・解除料のかからない期間(更新月)は2ヶ月間に延長
・二年契約を満了した後、拘束のないお得なプランを選べる
といった改善も行われてきました。
さらに、ここにきて「更新月を三ヶ月にする」という、追加変更を大手携帯電話各社が発表しました。
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スマートフォンや携帯電話の二年契約は、
例えれば
・2017年3月に契約
・2019年4月と5月が更新月
などという仕組みになっています。
実は、
「二年後の同月は、解除料がかかる」
ということになるのです。
そこで今回の「更新月は三ヶ月」の変更ですが、
実は、
「二年後の同月も、解除料がかからない」
という変更になる仕組みなのです。
従来よりも解除料がかからない月が、一ヶ月前倒しになり、
トータルでの解約料が不要な月が一ヶ月増えることになります。
これだけ聞くと
「解除料がかからない月がふえるので、買い替え易くなる」
とポジティブに考えてしまいがちです。
ところが、前倒しになった更新月に解約をすると、
損になるケースが、実はあるのです。
今回はその「損をするケース」をご紹介します。
○割引や分割代金は「一ヶ月遅れ」
スマートフォンや携帯電話を購入する際、
・24回払い(二年間)で購入した
・購入に伴い、二年間、月額料金の割引が発生する
こういった案内されたことがある人は多いでしょう。
こうした分割の支払いや割引は「契約した翌月」から発生するものがほとんどです。
そして割引は「解約した月は適用されない」といった制限が設けられていることも多くあります。
つまり、契約月に解約もしくは乗り換えすれば、
割引期間が23か月分となり、
1か月分の割引分が利用者負担となるかの可能性が発生するのです。
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例えば、NTTドコモで機種を購入したとします。
「月々サポート」で、月々の料金を最大24回=二年間に渡って割引を行います。
そしてこの「月々サポート」は、解約した月の料金には適用されません。
「二年間使えば、機種代金の実質負担は0円です」と案内された購入した場合、
契約した同月の24か月目に解約すると、月々サポートが適用されないため、
1回分の月々サポートが受けられず、利用者の負担となってしまいます。
つまり、本体代金の負担は購入時と異なってしまうわけです。
これ以外にも、
「他社からのりかえ」で契約・購入を行うと毎月の料金に対して二年間や条件を満たす限り永年、一定の割引が適用されるといったキャンペーンを案内されるケースもあります。
これからも「解約月は割引が適用されない」ものがほとんどです。
したがって更新月が1ヶ月前倒しされたからといって、
「二年後の同月」に解約や他社へののりかえをすれば、
損をする可能性があることも覚えておいた方がいいでしょう。
○割引を諦めてでも買い替えた方がお得な場合も
もちろん、割引を諦めてでも買い替えを決めた方がお得になるケースもあります。
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例えば
・自分が使っているよりも新しい機種が大幅に値引きされている場合
・今申し込めば、毎月の料金が今よりも確実に安くなる場合
など、残った割引は二年契約の終わりであればすべて合計しても1万円にも満たない程度といった人がほとんどでしょう。
最近のスマートフォンは本体価格が高騰化し、10万円弱から10万円を大きく超える機種も多くあります。
これらの高額スマートフォンが、
・半額以下で購入できるキャンペーン
・最長で1年〜2年の間、毎月500円〜2000円程度の月額料金の割引
(毎月500円の場合、1年間で6,000円、2年間で12,000円の割引き)
などのキャンペーンであれば、
残っている割引を諦めてでも、新規湯の割引を選んだ方が総額ではお得となります。
こうしたケースであれば、一ヶ月延長された二年契約の更新月も
「買い替えタイミング」として活用できます。
更新月の延長。それ自体は、高額な解除料を払わず、買い替えたいタイミングを選べる月が増えるので、現在の二年契約の見直し策としては正しい仕組みです。
ただし、更新月の延長が、
・現在の割引サービスと完全に同期していない
・契約同月の解約や乗り換えは、利用者の負担増になる
このことは全くといっていいほど周知されていません。
たしかに利用者側にケースによって異なりますが、
「二年後の契約月(最初の更新月)」で、」
いざ解約、乗り換えを検討する人は、
あわてずに、今一度、自分のスマートフォン、携帯電話の契約内容、請求内容を確認しましてください。
迎 悟