新年の幕開けとして、パル・ダルダイ監督は別の結果を思い描いていたことだろう。テレコム杯での2連敗が意味するところは、4クラブ中最下位に転じたということ。だがそれでも多少致し方ない部分はある。前半では善戦を演じたベルリンでは、まだ幾分かの疲労が残されているところだ。

 「それでもブンデスの戦いに向けては好材料も得られた。結果が思惑より下回ったとはいえね。より多くのことに取り組めたし、それはインタビューに答えるだけでなくね、良い大会を経験したと思っている」と、試合後にダルダイ監督はコメント。「グラードバッハとデュッセルドルフに敗れてしまったが、ただそれでも私はそう思っているよ」と言葉を続けた。

 今大会では攻守にわたってもろさを露呈したところもあったヘルタ・ベルリン。これらを数日後に迫ったニュルンベルク戦までに解消していかなくてはならない。「そういうことだね、あと1週間でニュルンベルク戦が待っている。そこで結果を見てみることになるよ」と指揮官。失意のパフォーマンスを露呈も、あくまで重要なのはここまで勝ち点24を稼いだリーグ戦。これまでの戦いを継続していきたいところだ。

 「選手たちにはあと勝ち点16を取っていこうと伝えた。それ以上の勝ち点を得られれば我々は嬉しいし、正式には勝ち点25とは口にはしているがね。夢なら31だ。まぁ、みてみよう」そう語ったダルダイ監督は、まだまだ可能性を感じており、後半戦での目標としてはどうや、ら2年ぶりの国際舞台への復帰を視野に入れているのかもしれない。