個人情報を預ける上でFacebookを信頼できると回答したユーザーは22%、ネガティブイメージが急増中
by rawpixel
「個人情報を任せるという観点で、どれぐらい企業を信用できるか」というビジネス誌・Fortuneによる調査で、Facebookを信頼できるという回答がわずか22%だったことがわかりました。これは、Amazon・Apple・Microsoft・Googleと比べて10ポイント以上低い数字です。特に、直近6カ月でのイメージ低下が目立っています。
Facebook Is the Least Trusted Major Tech Company When it Comes to Safeguarding Personal Data, Poll Finds | Fortune
この調査はFortuneからの依頼を受けた調査会社ハリス・ポールにより2018年10月中旬、アメリカ国民代表として2013名に対してオンラインで行われました。
1つ目の質問は、ブラウザの閲覧履歴や位置情報、連絡先、写真などの個人情報を預ける各企業をどれぐらい信頼できるか、というもの。対象はAmazon・Apple・Facebook・Google・Microsoftの5つで、結果は以下の順となりました。
第1位:Amazon (49%)
第2位:Google (41%)
第3位:Microsoft (40%)
第4位:Apple (39%)
第5位:Facebook (22%)
過半数のユーザーが企業のことを信頼していない中で、FacebookはAppleと17ポイントの差をつけられた圧倒的な下位に沈んでいます。これは、Facebookで数千万人規模の個人情報流出があったことが影響しているとみられます。
5000万人の個人情報が流出した件でFacebookが調査結果を公表、自分が被害を受けたか確認する方法あり - GIGAZINE
このことは、過去6カ月の意識の変化についての調査からも明らかです。ここ6カ月で、それぞれの企業に対して「ポジティブな印象を受けた」「ネガティブな印象を受けた」の割合を示した結果が以下のもの。
企業名ポジティブネガティブAmazon39%10%Google28%16%Microsoft23%7%Apple25%14%Facebook17%48%
個人情報が漏れてしまった事例はFacebook以外でも発生しているのですが、「ネガティブ」が「ポジティブ」を上回ったのはFacebookのみ。この影響は「企業での個人情報利用に対するCEOの統率力」への不信にもつながっており、信頼度合いはAmazonのジェフ・ベゾス(77%)、Appleのティム・クック(72%)、Microsoftのサティア・ナデラ(71%)、Googleのサンダー・ピチャイ(68%)、Facebookのマーク・ザッカーバーグ(59%)という順になったという結果が出ています。
調査を行ったハリス・ポールのジョン・ガーズマCEOは、消費者は問題がなんらかの障害によるのであれば許す可能性が高いと語っており、Facebookについては問題が繰り返されているため、信頼を取り戻すのは難しいかもしれないという見方が示されています。