決勝で大坂なおみと対決するカロリナ・プリスコバ【写真:荒川祐史】

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決勝で対戦する元世界1位、超満員は「彼女の人気でこうなっている」

 テニスの「東レ パンパシフィックオープン」(アリーナ立川立飛)は22日、シングルス準決勝で世界ランク7位の第3シード・大坂なおみ(日清食品)は同37位のカミラ・ジョルジ(イタリア)を6-2、6-3で下し、全米オープンから10連勝で決勝進出。6戦連続ストレート勝ちで2年ぶりにファイナルに駒を進め、凱旋Vに王手をかけた。決勝で戦う元世界1位のカロリナ・プリスコバ(チェコ)は「彼女は波に乗っている」と警戒している。

 大坂を迎え撃つ元世界NO1も警戒心を強めた。先に決勝進出を決めていたプリスコバは、優勝をかけて戦う全米女王について「全米オープンも優勝し、今大会も決勝まで来て波に乗っている。自信を持って臨んでくる。今日の試合を見るとサーブが良く、いい形で試合をできている」と印象を語った。

 対戦成績は1勝1敗。「過去に2度対戦があると思うけど、どのようなプレーをしてくるか分かっている。私には武器があるし、いかにミスをしないかがカギ。私もいいサーブを繰り出せば勝機はあると思う」と自信を見せた。

 決勝は大坂の優勝を期待する日本のファンが埋め尽くし、アウェーとなることが予想されるが「もちろん、彼女が声援を受けるのは分かっている。でも、日本のファンは大騒ぎすることはない。もっとひどい環境でプレーしたこともある。ただ、向こうが応援されるのを受け入れてプレーしたい」と歴戦の元世界NO1らしく語った。

「お客さんが勝利を掴むわけじゃない。最後は私たちが勝とうと思って向かわななければいけない」と話した上で「満員の素晴らしい環境でやれる。彼女の人気でこうなっていると思う。私もその方が遥かに楽しめる」と全米女王に敬意を払いながら、優勝に向けて決意を新たにしていた。(THE ANSWER編集部)