前澤氏のツイートが世間を騒がせると、ロッテの山室球団社長は「ロッテグループの総意として、売却の意思はまったくない」とコメント

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前澤氏のツイートが世間を騒がせると、ロッテの山室球団社長は「ロッテグループの総意として、売却の意思はまったくない」とコメント

ZOZOTOWNを時価総額1兆円以上にまで成長させ、私生活でも何かと話題の風雲児がついに球界参入を高らかに宣言した。

"黒船"の突然の登場を、球界側はどう受け止めているのだろうか?

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今年のオフの"主役"は決まったも同然だ。

「【大きな願望】プロ野球球団を持ちたいです。(中略)シーズンオフに球界へ提案するためのプランを作ります」

大手ファッション通販サイト『ZOZOTOWN』を運営するスタートトゥデイの前澤友作社長が突然、ツイッターでそう宣言したのは7月17日。以来、目立った動きはないものの、球界には少なからず動揺が走っている。

民放キー局関係者が言う。

「当初はロッテの買収が本命視され、今もその線が消えたわけではありませんが、ロッテの山室晋也球団社長は『球団を手放すことはありえない』とコメントしています。実際、前澤氏がすでに買収提案をしたものの、ロッテ側が固辞したとの情報もあります。

そもそもロッテは近年、経費削減でかなり球団赤字を減らしており、しかも今季は7月下旬に球団史上最速タイの46試合目で観客動員100万人を突破。売却を迫られているような状態ではないんです」

確かに、単に買収を狙うだけなら、わざわざこの時期に公言する必要はない。そう考えると、注目すべきは前澤氏の「提案」という言葉。つまり、なんらかの形で球団増による球界拡張を提案し、新規参入を狙うのではないか、との見方も根強いのだ。

スポーツ紙プロ野球担当デスクが説明する。

「現段階でのプランは、どうやら2球団増の14球団制だとの話が出ています。セ・パの2リーグ制は維持し、各7球団ずつ。ただ、それでは同一リーグだけで日程を組めないので、現在は一定期間に固めている交流戦をバラして通年化し、常に1カードは交流戦が行なわれるような日程を組むという青写真ですね」

仮に14球団以上となれば、スタートトゥデイ以外にも新規参入企業がなければ成立しないが、前出の民法キー局関係者はこう指摘する。

「本業に勢いがあり、さらなる知名度アップを狙う企業にとって、球団を持つことのメリットは大きい。実際、前澤氏のツイート直後にはスタートトゥデイの株価が大きく上がりました。『既存のプロ野球なんてぶっ壊せ』的な話で盛り上がるIT社長の飲み会もあると聞きますし、前澤氏が道を開けば、ほかの企業が名乗り出る可能性は十分です」

◆『週刊プレイボーイ』33号(7月30日発売)「青写真は『14球団で2リーグ維持』&『常時交流戦』黒船ZOZO参入で球界大改革へ!?」より

写真/時事通信社