画像は国士舘オリンピック・パラリンピック特設サイトのスクリーンショット

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国士舘大学は27日、東京五輪・パラリンピックへの積極的な参加を支援する特別措置を発表した。2020年は春期の授業と試験を大会までに終了させ、学生には特別課題を課す。

国士舘大学では、2020年度の春期授業と定期試験を7月23日までに終了。東京五輪・パラリンピックが開催される7月24日から8月9日までは、授業は行わず「特別課題研究期間」とする。また、大会期間外でも競技選手やスタッフとして参加する場合や、「大会ボランティア」「都市ボランティア」などで参加する場合も公欠として扱う。国士舘大学は、ボランティア登録の特設ページを設け、「大会ボランティア」「都市ボランティア」募集へ誘導するなど、学生の積極的な参加を促している。

毎日新聞によると、スポーツ庁と文部科学省は全国の大学と高等専門学校に対し、学生のボランティア参加を促すために柔軟な対応を求めるよう通知。国士舘大学はこの通知に対応したものとみられる。国が授業をやめさせてまでボランティア参加を推進することにネットでは批判が殺到。「ボランティアは自発的に行くんだ。大学休みっておかしいだろ」「学生が最も社会貢献できる活動は勉強なんだよ」「本格的に学徒動員じみてきた…」といった声があがっている。また、通知の対象が全国になっていることへの驚きの声や、五輪は営利目的の巨大ビジネスだとして「グーグルやアマゾンがボランティア募集するようなもの」といったコメントも寄せられている。

東京五輪ボランティアは、組織委員会が募集する8万人の「大会ボランティア」、東京都が募集する3万人の「都市ボランティア」が必要とされている。「大会ボランティア」の活動期間は、1日あたり8時間程度を10日間以上。また、東京までの交通費と宿泊費は自己負担となるなど、参加者の負担が大きいとの批判が上がっている。