今どきのクルマは汚れはするが塗装は大きなトラブルにならない

 クルマ関係でのものぐさといえば、洗車をしないというのがあるだろう。塗装がよくなく、自動車というものが大切な家の宝物だった時代だと「お父さん、今度の日曜日、洗車してくださいよ」などという会話もあったりした。

 しかし、最近は塗装の質がよくなったこともあって、洗車しなくてもすぐに問題があることはなし。汚れもそれほど付いたりもしない。ということで、ずっと洗車をしないとどうなるか? ワックスがけはもちろん、コーティングもなしだ。

 ここ最近のボディや塗装を例に取ると、5年ぐらいではトラブルは起こらない。汚れは付くけど、水アカべったりで、真っ黒ということもならないだろう。昔からよく言われることで、「下手な洗車でキズを付けるぐらいなら、しないほうがいい」というのがあるのだが、見た目汚くても表面の状態はよかったりする。とにかく塗装の質は以前よりも数段よくなっているのだ。

 問題は10年ぐらい経つとどうなるかだ。基本的には問題になることはないが、常に太陽光が当たり続ける駐車場に置きっぱなしだと、紫外線の影響は無視できない。色アセは洗車していても起こるが、(長期間、完全に紫外線をカットできるワックスは今のところほぼない)、塗装自体のヤレや劣化、クリア剥がれなどはワックスがけをしていないと発生の確率は高まる。

 塗装というと強固なイメージがあるが、樹脂なので油抜けみたいな状態になるし、そうなるとカサカサになってくるのは避けようがないのだ。

 長くきれいに乗りたいなら、昔のように毎週とかしなくてもいいので、定期的に汚れを落として、ワックスやコーティングなどで保護してやったほうがいいだろう。