えっ育休が3年!? 至れり尽くせり「企業の子育て支援制度」3選

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昨今、多くの企業が社員に対する手厚い「子育て支援制度」を導入しています。こうした子育て支援制度は、今、どんどん進化しているのです。

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今回は、3つの企業の、ママに嬉しい画期的な支援制度を3つご紹介します。

1.Sansan株式会社「MOM(マム)」

保育園料を全額補助するなどの内容を含む、子育て支援制度「MOM(マム)」を2017年10月に発表したSansan株式会社は、クラウド名刺管理サービスを提供する会社です。子どもの預け先が見つからず、職場復帰が遅れてしまう社員の早期復帰を後押しするためにスタートさせたのだそう。

MOMには次の4つの支援があるそうです。

保育園料全額補助タクシー費用の補助入園予約金の補助保活コンシェルジュの利用補助

保育園料の補助自体はよく見かける制度ですが、上限が決められていたり、「3万円まで」などの一部だけ補助したりするのが一般的である中、「全額補助」というのは、とてもママ思い。

さらに、預け先の選択肢を広げるためのタクシー費用の補助についても注目です。入園予約金や保活コンシェルジュ利用についても、細かい部分への配慮が感じられます。

そこでSansan株式会社の担当者さんに、働くママさん社員の方たちへ向けた想いを伺いました。

「『MOM』を設置したのは、社員が『保活』の状況に左右されずに職場へ復帰し、活躍してもらえる環境を整えることが目的です。

当社は『ビジネスの出会いを資産に変え、働き方を革新する』というミッションを掲げ、クラウド名刺管理サービスを提供しています。

当社にとって社員一人ひとりがそのミッションの達成を目指すために必要なメンバーです。それは、産休を経て育休に入った社員も同じで、それぞれが会社にとって重要な役割を担っていることは変わりません。

早期に復帰したいと思ってくれるメンバーを何とか後押ししたい。そしてメンバーの早期復帰を会社の事業成長につなげたい。そんな想いを込めて作ったのが『MOM』です」

2.株式会社ノバレーゼ 「育休3年」

続いて、婚礼プロデュースや婚礼衣装などのウェディング事業を営む株式会社ノバレーゼの子育て支援の取り組みです。この会社には、育児休暇の取得可能な期間が、子どもが最大3歳に達するまでという「育休3年」という優れた制度があります。

国からの育児休業給付金は「1歳または1歳6ヶ月まで」、及び、2017年10月からは条件を満たせば「2歳に達する日の前まで」支給されることになりました。多くの企業は、この期限に準じて育児休暇の期限を設定するのが一般的です。

このような中、ノバレーゼが3歳までとしたのは、入園枠を3歳までとする保育園が多いためだといいます。待機児童問題により、1歳6ヶ月、及び2歳では預け先が見つからないママが多いと思われる現状、育休を延長することで、保育園を見つける可能性を広げるということがこの「育休3年」制度の背景にあるそうです。

3.株式会社BFT「シングルマザー支援制度『シングルマザーサポート』」

情報システム基盤の構築や運用などを行う株式会社BFTには、ママへの支援制度としては珍しい、シングルマザーに対する支援制度があります。それは、離婚や死別により、シングルマザーとなった女性の子育てと仕事の両立を支援する制度「シングルマザーサポート」です。

シングルマザーは多くの場合、金銭面の問題に直面するものです。それを見越して BFTではシングルマザーになっても働き続けられるように、子どもが小学校を卒業するまで長期的に生活費や養育費をサポートするそうです。

まとめ

いずれも画期的で進んだ子育て支援制度です。ママが安心して元気に働くことができるための環境づくりとして、こうしたきめ細やかな配慮の効いた制度は注目です。

今後、ますますこのようなママに嬉しい制度が増えていくといいですね。

【取材協力】
・ Sansan株式会社
・「MOM(マム)」

【参照】
・株式会社ノバレーゼ
・PR TIMES「多方面からSEをサポートする「BFTワークライフバランスプロジェクト」に新規制度!