どうしても目についてしまう、我が子の「ダメなところ」。しかし、そればかりを指摘していると、その子は「自分はダメなのだ」と劣等感を抱くようになってしまうとか。無料メルマガ『親力で決まる子供の将来』の著者で「叱らない育児」を推奨する親野智可等(おやの・ちから)さんは、叱らない育児の「心構え」を紹介しています。

子どもには「あたたかな心」と「長い目」を ―親野智可等流・子育てで大事な8か条―

あなたは、子どものいいところを探すのではなく、成績の善しあしや、ほかの子と比べてできない点を指摘していませんか? 子どもへの一番の願いは「健やかな成長」のはず。子どもの人生と成長を長い目で見てください。いつか必ず花は咲きます。「促成栽培」の必要はありません。

自分のイライラを子どもにぶつけて叱るようなことはしない決して子どもを叩くようなことはしない子どもに暴言をぶつけたり、人格を否定するようなことを言ったりしない子どものありのままの姿や実態を受け入れ、無理なことを要求しない将来のためなどと言って、今の毎日を犠牲にしない子どもの気持ちを受け入れて共感する褒めて褒めて、子どものやる気を出させるあたたかい穏やかな関係の中で、安らかな気持ちで生活できるようにしてやる

NGを上手に伝える3つの方法

「ダメ」「悪い」「いけない」と言われつづけると、子どもは「自分はダメな子だ」と思い込みます。「3分でやっちゃおう。用意、ドン」「どっちがはやくて上手かな?ママと競争だよ」など、子どものやる気が出る言い方を工夫してみてください。

プラスのイメージの言葉に―「〜するといいよ」「〜するとうまくいくよ」「〜すると気持ちいいよ」という言い方にするだけで、子どもの気持ちは変わります「アイ・メッセージ」を活用する―「〜はダメ!」と言うより、「あなたが〜すると、お母さんは心配だよ」「〜してくれるとお母さんはうれしいな」などの「自分メッセージ」のほうが、子どもには効果的です褒める場面から入る―子どもができない場面を見て叱りたくなっても、目をつぶりましょう。そして同時に「次はできる場面を見つけて褒めよう」と決意しましょう。子どもを丸ごと受け容れると、不思議と「非難」する気持ちが出てこなくなります

初出「倫風」2016年(清流出版)

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