広島―DeNA第3戦 9回広島1死、空振り三振に倒れベンチに戻る松山(右端)=マツダ(C)KYODO NEWS IMAGES

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 広島は今シーズン、チーム打率.273、736得点といずれもリーグトップを記録したが、クライマックスシリーズファイナルステージでは、ここまでの3試合でチーム打率.205、5得点と物足りない印象だ。

 22日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイタースペシャル クライマックスシリーズファイナルステージ第5戦 ソフトバンク-楽天戦』で解説を務めた大矢明彦氏も「打線の状態は、そんなにいいなって気がしない」と心配した。

【主な選手たちの打率】

西川龍馬  率.429(7-3)

田中広輔  率.400(10-4)

新井貴浩  率.400(5-2)

バティスタ 率.250(8-2)

菊池涼介  率.222(9-2)

丸 佳浩  率.200(10-2)

松山竜平  率.125(8-1)

石原慶幸  率.000(3-0)

会沢 翼  率.000(5-0)

 田中広輔、西川龍馬、新井貴浩の3人は、4割を超すアベレージを記録しているが、大矢氏が話すように、丸佳浩、松山竜平などは本来の姿を見せることができていない。

 19日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイタースペシャル クライマックスシリーズファイナルステージ第2戦 広島-DeNA戦』で解説を務めた野村弘樹氏も、「(初戦)石田の甘いボールを結構打ち損じているように見えたんですよ。試合勘なのかもしれませんが、9月の松山の絶好調時、丸の本来の打撃を考えるとちょっとおかしいなと感じました」と、広島の中軸を担う丸佳浩と松山竜平の状態を心配した。

 また、0-1で敗れた第3戦は、6回に二死満塁のチャンスを作るもエルドレッドが左飛に倒れ無得点、続く7回は無死一塁から石原慶幸がバントを試みるもダブルプレー、さらに8回には無死一塁から菊池涼介がダブルプレーに倒れるなど、ちぐはぐな攻撃が目立った。

 攻撃面に不安を残すものの、故障で離脱していた安部友裕も復帰予定と、明るい材料もある。今夜予定されている第4戦では、打撃陣の奮起にも期待したいところだ。

(ニッポン放送ショウアップナイター)