豪州メディアが日本代表の不安材料を指摘 本田と香川に疑いの目、ハリル監督は「失職危機」

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豪州に悩みを引き起こす可能性がある二人はFW大迫とMF井手口

 日本代表は8月31日にロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選オーストラリア戦を迎える。

 日本代表は残り2試合を残し、2位サウジアラビアや3位オーストラリアと勝ち点1差で首位に立つ展開だが、相手メディアはバヒド・ハリルホジッチ監督の解任の可能性や、日本代表の看板だったパチューカFW本田圭佑とドルトムントMF香川真司の現状など不安材料を指摘し、日本不利と分析している。

「サイタマで日本に全てのプレッシャーがのしかかる」と特集したのはオーストラリアスポーツメディア「ロアー」だった。「サッカールーズ」の愛称で知られるオージー軍団が直面する日本代表の不安材料を挙げている。

「バヒド・ハリルホジッチはオーストラリアに負ければ失職危機にいる。埼玉スタジアムでサッカールーズは彼らにこそプレッシャーがかかっていると感じるべきではないか」

 記事ではベンチに立つ指揮官が窮地に立たされていると指摘。そして、「サッカールーズがホストチームを恐れる本当の理由は存在しない」とまで語気を強めている。

 オーストラリア代表に悩みを引き起こす可能性のある選手として、ケルンFW大迫勇也、ガンバ大阪MF井手口陽介の二人の名前を挙げる一方、日本代表を長らく牽引して来たコンビに関して疑いの目を受けている。

調整遅れた本田と香川、敵国メディア低評価

「キャプテンのケイスケ・ホンダとプレーメーカーのシンジ・カガワという、アジアフットボール界最大のビッグネームを日本は有している。そして、彼らは回答よりも多くの疑問を呈しているように見える」

 特集では本田と香川を懸念材料として挙げている。

「先週のメキシコのクラブ、パチューカでホンダはデビュー戦ゴールを決め、日本サッカーで最も影響力を誇る選手の一人であるというパワーを想起させた。しかし、メキシコ中部でのファンファーレは一体どれほどのものなのか。往復移動が奪うものは言うまでもない。そして、一体なぜ、彼はメキシコリーグでプレーしているんだ?」

 昨季までACミランで3シーズン半に渡り、背番号10を背負った本田は2シーズン連続リーグ戦1ゴールで延長オファーを手にすることはできなかった。今季、新天地にメキシコを選んだが、欧州でのキャリアにひとまず別れを告げた本田の現状に疑問の視線を向けている。

 香川については「依然としてボルシア・ドルトムントで瑣末の存在であり続けている。彼とゲンキ・ハラグチは週末のブンデスリーガで途中出場で対峙することになった」と評価を下している。

 香川は肩の脱臼で、本田は右ふくらはぎの肉離れでそれぞれ調整の遅れを強いられた。敵国メディアの低評価に、本田、香川、そしてハリルホジッチ監督は勝利で見返すことができるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images