不登校防止に効く、親のNGワード、OKワード

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夏休みも終盤、そろそろ新学期に向けて気持ちを切り替えて行きたいところ。だが、夏休み明けは不登校になりやすい時期でもある。「教えて!goo」でも、「不登校の未然防止についてご指導をお願いします」の質問に、「不登校になる子の特徴を知っているのと知らないのとでは随分違うと思います」(feellonelyさん)などの意見が寄せられている。不登校のサインが出た時の対応を、子育てのNGワード専門家 曽田照子さんに話を聞いた。

■ケース1「なんだかだるい、面倒くさい」

もし、「なんだかだるい、面倒くさい」と子どもが言い出したら、不登校のサインかも!?と不安になることもあるだろう。しかし、決めつけてしまうのは早急だ。

「大人だって休み明けは何となく辛いもの。夏休みの生活習慣の乱れから自律神経が失調気味なだけかもしれません。まずは生活のリズムを取り戻すことが大事ですね。夏休みのラスト1週間は早寝・早起きの習慣をつけたいものです」(曽田さん)

本人も「なんとなくだるい」だけなので、学校に行く気持ちがある可能性がある。

「この場合のNGワードは、『ナマケモノ』『サボっている』など決めつけや、『行かなきゃダメでしょ』と叱って追い立てることです。『そうだね、だるいよね』と、はき出した気持ちに共感してあげると、子どもも自分で気持ちを切り替えることができますし、『朝ご飯、あなたの好きなものだよ』と好きな食べ物などでテンションを上げるのも効果的です」(曽田さん)

ただし、体調に関わる訴えが続くようなときは、何らかの病気が隠れている可能性もあるので、体調や生活リズムを注意深く見守り、医師に相談することも視野に入れよう。

■ケース2「なんだか不安」

「なんだか不安」など、ぼんやりと不安を訴えるケースにも、まずは、不安な気持ちにより添ってあげるのが大切なようだ。「もしかしたら、人間関係や、勉強の遅れなど何らかのトラブルを抱えているかもしれません」とのこと。

「親が『そんなこと言ってないでとにかく学校に行きなさい』と追い立てたり、『学校に行かないとろくな人間にならないよ』と脅すのはNGです。また休んでしまった場合も、『来週は行こう』など期間を区切って約束すると、子どもはその間ずっと休まりません。OKワードは『どうしたの?』とじっくり話を聞いてあげることです」(曽田さん)

子どもに共感して隠れた本音を探ることが大切なようだ。

■ケース3 友人関係、いじめ、教師との関係

もし学校に行きたくない理由に、トラブルがある場合は「子どもにとって学校は心身が傷つけられる危険地帯、無理強いしない方がいいでしょう」と注意を促す。危険が伴う場合は、学校から避難した方が良いそうだ。

「親は子どもの一番の味方であってほしいと思います。『どうせあんたが悪いんでしょ』と言う前に、子どもの言い分もきいてあげましょう。子どもからトラブルについて打ち明けるのは勇気がいるもの。『よく話してくれたね、ありがとう』と子どもの勇気を認めてあげましょう」(曽田さん)

曽田さんによると「特にいじめや先生からの攻撃などは、子どもにとっては『恥』『親にだけは知られたくない』こと。それを話すのにどれほど勇気を振り絞ったか…どんなに悩み大変な思いをしてきたか…子どもの気持ちを想像してねぎらってあげてください。解決策はそれからです」と、まずは子どもの勇気を認めることが大切なのだそう。

子ども本人は「学校に行けない=悪いこと」と思っているので、あまりガミガミ言うと気持ちを追い詰めてしまうそうだ。

「学校に行かないのは、悪いことではなく、学校から離れて充電が必要ということです。子どもは成長する生き物です。学校に行かなくても学んでいることはあります」(曽田さん)

必要があれば学校を休ませ、消耗した心にエネルギーを充電させてあげることも、子どもを守るのには必要なことかもしれない。子どものちょっとした変化を見逃さないよう、気をつけて行きたい。

●専門家プロフィール:曽田照子
子育てNGワードの専門家。3児の母、ライター、コピーライター、講師。著書に『子どもが自信を失う66の言葉』学研パブリッシング等多数。最新著書は『子どもを伸ばすママの言葉がけ言ってはいけないNGワード55』(メイツ出版)。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)